【3分解説】孫正義が語った「新たな理想」と「後継者」
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今や海外メディアも注目するSBG、昨日の株主総会での発言に関しては海外でも報道されてますね。
He sought to put the focus on SoftBank's role as a "capital provider for the information revolution" backing tech startups around the world but faced repeated questions at the meeting about its plans for repurchases.
孫社長は、世界中の技術系新興企業を支援する「情報革命の資本提供者」としてのソフトバンクの役割に焦点を当てようとしましたが、会議では自社株買いの計画について繰り返し質問を受けました。
"Aren't you going to do more, are you still not doing it, how much will you buy - being so concerned about only this makes me a little sad," Son said.
"(自社株買いを)もっとやらないのか、まだやらないのか、どれくらい買うのか......これだけを気にされると、ちょっと悲しくなりますね」と孫社長は語った。
注目のコメント
大企業の経営者には大きく2種類がいると思います。
1つ目は、いわゆる創業社長タイプで、0⇒1が得意な人。
ZOZOの前澤さんやCyberの藤田さん、以前の堀江さんなど、自身のカリスマ性やリーダーシップも活用しながら短期間で新しいことを形にしていくことに長けています。
2つ目は、いわゆる職人社長タイプで、1⇒10が得意な人。
前述のZOZOを引き継いだコンサルあがりの澤田氏や、ローソン・サントリーなどを歴任する新浪氏など、経営のプロとして内部の仕組みを整備することに長けています。トヨタの豊田社長もこちらでしょうか。
孫さんが難しいのは、前述の両方を兼ねていること。
自身が強い想いを持ったスーパープレイヤーでありながら、経営のプロで巨大企業を回すだけのチームを構築できるバランス感。
誤解を恐れずに言えば、100m走のスピードでマラソンできる人、でしょうか(笑)
当然そのような人材はなかなかおらず、日本ではファストリの柳井氏、DeNAの南場氏、Rakutenの三木谷氏など、ごくごく一部。
そのように自身のDNAに近いところで後継者を探せばカードは限られ、海外含めて孫さんは見ていますが、それでもなかなかいないでしょう。
プロ経営者であれば、取締役会のメンバーで十分なのです。
元々2代目への事業承継は非常に難しい問題で、先代社長の社内外プレゼンスが高いほど次は難しくなります。
セオリー的には孫さんが元気なうちに多少の影響力を残して後継者に引継ぎ、自身は会長職などからサポートしながら徐々に自身のネットワークや帝王学などの資産を渡していく。
それがソフトバンクGほどの規模になれば、引継ぎも生易しいものではなく、体力・気力的な部分とビジネスプレゼンスのバランスを考えるとおそらく40代がベスト。
などなど、色々想像が止まない同社の後継者のトピックはビジネスケースとしても非常に興味深いです。昨日の株主総会でソフトバンク・グループの取締役に就任しました。毀誉褒貶さまざまな会社ですが、個人的には"ソフトバンクは日本の元気の素"と思ってますので、孫さんに忖度する事なく、しっかりと取締役としての務めを果たして参りたいと思います。
ずーっと孫さんの言動やソフトバンクの事業を近づいたり離れたりしながら見続けています。過去も含めて成功している現実の経営者の中にあまり例えられるタイプの人はいないですよね。
すごく失礼な例えながら、私の印象はモンゴル帝国に見えています。世界を席巻する、圧倒的に強い戦闘力があり、少し野蛮です。
チンギス・カンも若い時は結構苦労しています。モンゴルが世界に向けて大きくなったのはチンギス40代以降です。
ご存知のようにユーラシアを席巻した帝国を作った後、統制が取れず分裂を繰り返しますが、それぞれの地域に強い遺伝子を残しました。
孫さんの後継者は難しい舵取りをすることになるのでしょうが、携帯キャリア、ヤフーやLINEのメディア、PayPay、アリババ、などソフトバンクをルーツとする会社はそれぞれ生き残りつつもグループとしては形を維持できない、というのがいかにもありそうな未来じゃないですかね