「AI師匠」「教育工学」? どうなる日本の学校のミライ
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90年代に学校インターネット、00年代にICT教育のプロジェクトに参加しました。乏しい経験ですが、意欲ある先生次第というのはその通りで、先生のリテラシーと意欲の向上策がカギでしょう。
ICT教育というと、どうしてもコンテンツ制作や自主調査発表など創造的な教育に目がゆきがちでした。現在が昔と異なるのは、ドリルレベルの基礎教育をデジタルにすることで教育効果が上げられることです。これは習熟度別学習という流れにもフィットします。AIが本人に合った適切な課題を提供できるようになったことが大きな進歩です。まずはここからではないでしょうか。
注目のコメント
少なくとも、スマイルゼミやシンクシンクなどのタブレット学習では、子どもは目を輝かせて、自ら欲して学習に取り組みます。
足りないのは、「自ら学習する内容を選ぶこと」「日常の中で問題意識を持つこと」
ですが、これまでの学校教育で、それがどこまで実践できていたのかは疑問です。
基礎学力の養成をAI学習に任せて時間を節約することは、非常に大切だと感じます。
定時制で学び直しに取り組み、これまで、2桁の計算や分数の足し算に苦労していた生徒が、理解できた時に歓声を上げる瞬間を何度も見てきました。
現在の教育では、取り残されたまま高校に至る生徒も多くいます。
根本から発想を変える必要があるのだと強く思います。「無料で楽しく学べる、学年に応じた多種多様なアプリ」に今必要性を感じています。
iPadでできる個のニーズに応じた学習のアイデアなんて無限にあるはずなのに、アプリが周知されていない、もしくは足らないので、現状学校のiPadは高価な薄いおもちゃに毛が生えたレベルです。
本気で授業でiPadを活用させるならば、もっと思考判断表現力を伸ばすような社会理科などに使える探究学習補助教材、図工や音楽などのスキル向上や情操教育教材、作画作曲構想ツールなどなど、さまざまなアプリが開発されてほしいです。(ThinkThinkは大変優れた思考力育成アプリですし、他にも今app storeに溢れている読み書き計算や理科社会の暗記学習の補助的なものも使えますが、そんなものは保護者のスマホでもできます。読み書きそろばん暗記のためだけにiPadを使うなんて費用対効果悪すぎる…。何かよいものを知っている方がみえましたらぜひ教えてください。)
政治的には、企業に委託してそのような授業で活用できる副読本的なアプリを作ってもらうということはできないのでしょうか?
※私の学校は全児童がiPadをもつことになり、プログラミングの基礎学習、keynoteによるプレゼン作成、電子図書による読書などに使っており(ごく僅かの教師のクラスのみ)利点もありますが、どんな目的で使うのかほぼ無計画でとりあえず使わせるみたいなことを管理職レベルで言っているので、やっていることが各クラスでばらばらだし、内容もちぐはぐ。指揮を取るのがデジタルに弱い管理職の方たちというのも(もちろん情報担当の若い先生はいますがほぼその人任せ…)なんともかわいそうとすら思ってしまいます。
そればかりか、iPadを家に持ち帰ったまま学校に持って来ない、制限を勝手に解除してYouTube漬けになる、ルール違反や授業中にairdropで不適切画像を送り合うなど、問題が多発して、そのたびに対応の試行錯誤をしている段階です。
せめて都道府県の教育委員会レベルで、「どういうねらいで、どう使い、何を学ばせるのか」定めてほしい。各学校がこんなことやってるの非効率すぎます。役に立つ学問への傾倒は指導要領にもあるとおり。そして、この分野では、AIの個別最適化による恩恵が指数関数的に伸びていくと思います。とはいえ現実的には、教育AIを現場レベルで使いこなせている学校は少ない印象です。国立や一部の私立が実証実験をしている最中でしょう。
個人的には真理追求、自己探求の学問への没頭のきっかけは、不確定要素の強い「他者」との関わりだと思っています。あの先生の一言や、あの友人の姿を見てといった関係性から生まれます。だからこそ、この役目は人師匠でなければならない(現段階では)と思っています。ここには、科学では表現しきれない心的要素があるはずなので、現場の教員は没頭へのきっかけづくりに邁進していく必要があると感じています。