島津製作所、アルツハイマー関連物質の検査装置発売
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アルツハイマー型認知症は、アミロイドβが脳内に蓄積して引き起こされると考えられており、発症の約20年前から蓄積が始まると考えられています。従来は、脳脊髄液を採取する方法か、放射線を用いた陽電子放射断層撮影法がとられていましたが、島津製作所が発表した方法は、血液を採取し、血液中にわずかに存在するアミロイドβを検出することによります。
島津は質量分析法を応用した検査機器の販売元で、この機器では血液中に存在する多種類の物質を同時に測れるますが、アミロイドβの成分も検出できるようにしました。
アミロイドβがアルツハイマー型認知症の原因物質の1つであることは言われているものの十分には研究が進んでおらず、人体への負担が少ない検査ができることで、今後さらに同物質をターゲットとする医薬品の研究開発が進む可能性があります。
写真左側は、質量分析法でノーベル賞を受賞された同社リサーチフェローの田中耕一氏だと思います。