フィリピン大統領「ワクチン拒否なら投獄」、接種状況にいら立ち
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フィリピンは年内に人口を越える分のワクチン確保の目処が付いた。特に4000万回分のファイザー製は8月までに届くらしい。そうやって供給問題がクリアになれば問題になってくるのが大規模接種オペレーション。こっちは1日30-40万回にしかなっていない。人口が近い日本では実質的に1日130万回くらいになっていると思われるのでその1/3くらいのスピード。
確かにワクチンを打ちたがらない人はいる。現場を混乱させている1つの要因としては大統領が中国製ワクチンを拒否する人がいることを受けてどの会場でどのワクチンを接種するかを隠してしまったことにある。
だが根本的にはワクチン接種センターの少なさやその効率の悪さがあると思う。なぜならワクチン自体を待っている人は相当数いる。日本より報道の多様性がないフィリピンでは反ワクチン的な報道も見られていない。子供がこのウイルスに比較的強いことも知らない人が多いし、フェイスシールドを強要してる国がフィリピン以外にほとんどないことも知らない人が多い。
なので中国製ワクチンへの漠然とした不安はあっても、あからさまに拒否する比率は少ないと思う。みんな単に自分の順番がまわってくるのを待っているだけ。大統領は国民に強要する前に自治体のワクチン接種体制を強化するようにすべきだと思う。
報道官のロケさんはワクチン確保の目処がついたことを受け『幸せなクリスマスを過ごせる』と言っているが、それはどれだけ接種ペースをあげられるか次第。今のペースでは月600万人でクリスマスまで4000万人と国民の4割程度にとどまる。ドゥテルテ節がさく裂とメディアは取り上げたいのは分かります。ただ、ワクチン確保と感染対策、経済対策に腐心していることも事実で、いら立ちが出てしまったということでしょう。多少、割り引いて考えてあげては?