【図解】燃料にプラスチック、宇宙食。「藻」の可能性と現在地
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これから宇宙に人が滞在する時代を見据えて、宇宙食の在り方が議論されています。従来のように地球からもっていくのではなく、宇宙で食料を生産して消費するという地産地消モデルが究極の姿。日本ではJAXAも参画するSpace Food Sphereという社団法人とそこに加盟する沢山の企業が研究開発を進めており、特にユーグレナさんはユーグレナをはじめとする藻類の光合成機能によって、二酸化炭素を吸収して酸素と栄養素に変換する機能を活用して閉鎖空間における循環モデルを提唱してますね。
https://spacefoodsphere.jp/微細藻類に含まれるたんぱく質の割合が多い(50~76%)というのは、今後人類が良質なたんぱく源の持続可能な確保を目指すために注目すべきことかもしれません(下記報告書 P69 によると、牛肉はたんぱく質~26%、魚は~28%、昆虫は~48%。植物性・動物性の違いはありますが、ご参考まで。大豆も30%程度と言われています。)。
http://www.fao.org/3/i3253e/i3253e.pdf
すでにユーグレナ飲料が手軽にコンビニ等で購入できる世の中になっていますが、食料調達におけるCO2排出量に注目が高まっている今、燃料やプラスチック利用などに加えて、今一度環境に配慮した食糧としての活用に期待が高まります。今後、石油が取りづらくなっていったり、脱炭素が叫ばれたりする中で、「藻」は押さえておくべき分野の一つだと思います。
微細藻類の歴史は案外長く、アメリカのエネルギー省や日本にNEDOも積極的に助成し、産業を育てようとしてきました。
ただ、培養の難しさやコストの高さから、撤退を選んだ企業も少なくありません。
明日は、微細藻類を「第二の油田」とし、大規模な産業化を目指す、ちとせグループの戦略をお伝えします。