若者のあいだで「批評」と「スポーツ観戦」が不人気な理由
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注目のコメント
私はおそらく、ここで言う若者に区分されると思いますが、基本的には同意します。
ただ、これって遥か昔からある純文学か大衆文学かの違いではないですか。それが今になって問題になるのは、全ての芸術やスポーツがコンテンツ化され、手軽に楽しむ「大衆文学化」しているので、複雑な背景事情や深い洞察を必要とすることよりもわかりやすく心地いいことの方が簡単にお金になるということだと思います。だから、文化的、芸術的価値があるものにお金が回らず、低レベルでも刺激的なものにお金が集中してしまうのではないですか。
例えば、私も野球は詳しくないので、この記事にあるような楽しみ方ですが、F1は裏にある戦略や駆け引きやドライバーの特性が多少は分かるので、贔屓に関わらず全て見ています。ただ、わかるようになるにはそれなりに車やレースの知識をもとに考えないといけないので、手軽ではないです。
そうすると、別に若者が我慢強くないとかいうよりかは、SNSと資本主義の問題ではないでしょうか。「いくら脚本の質が高くても、重苦しいテーマのTVドラマは視聴率が取れないとは、よく言われる。シリアスな社会問題を背景に描こうとも、必ずコメディ要素を差し挟むべし。あるいは、わかりやすい“謎解き”や“勧善懲悪”のカタルシスはマスト。脳みそを回し続けなければ理解できない複雑な伏線や、込み入った群像劇、高度な皮肉交じりのウイットはご法度。」
首をひねる内容はところどころあったけど、これは確かに。
アニメだと良く見たら重厚なテーマのある作品もあるものの、圧倒的に強い主人公かひたすら可愛いだけのヒロインが登場する作品が多い印象。製作の意図とあるだろうけど、やっぱり視聴者のニーズが「頭を空にして見ること」に寄ってるんだろうな、と。観る側の思いと魅せる側の思いのギャップが大きくなっている、という実態については、特にコンテンツホルダー側もしっかり考えなければならない領域だと感じています。
消費者ニーズに応えることと、コンテンツの魅力を知ってもらう事とのバランスが難しい時代になってきていると感じます。