25日 1~3月の資金循環統計発表 個人金融資産2000兆円突破も
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「00年末時点では個人の金融資産は1400兆円だったが、20年末時点では前年同期比2.9%増の1948兆円と過去最高を記録した。20年間で500兆円を超える資産を個人が積み増してきた計算だ。
こうした個人資産は主に現預金で蓄積されている。現預金の金額は20年末に1056兆円と過去最高を記録。」
日本の時価総額500兆円の、2倍の現金を個人が溜め込んでいる。金利ゼロなのに「00年末時点では個人の金融資産は1400兆円だったが、20年末時点では前年同期比2.9%増の1948兆円」ということは、個人金融資産が548兆円増えた勘定です。00年度末の普通国債発行残高は368兆円、20年度末は990兆円ですから、政府の借金は622兆円増えました。個人金融資産は預金ばかりと嘆く声が多いけど、預金は銀行の手でしっかり日本国債に投資されているのです。日本が元気で政府が均衡財政を守っていたころは、銀行の手で成長産業の設備投資に回っていたものです。
間接金融が主体の日本では、個人は直接的な投資をしませんが、銀行が個人に代わって投資をしています。その投資先が民間企業から政府に代わったというのが実態じゃないのかな・・・ 個人が預金を止めて銀行が国債に投資しなくなったとき、我が国にいったいどんな変化が起きるのか。個人金融資産が増えたとはいうものの、喜んで良いのか悲しんで良いのか微妙な感じではありますね (^^;私が新卒証券マンだった2001年に個人金融資産は1400兆円で「銀行から証券にシフト」と大号令がかかっていました。毎日顧客訪問先で連呼していましたが、結局変わってないですね。今振り返ってみると、バブル期に積み立て投資を始めた人はやっと損益がプラスになった頃でしょうか。
逆にバブル期以降に始めた人はほとんどの人が損益プラスになっていると思います。アメリカも含めた分散投資をしていればさらにプラスの額は大きくなっているはずです