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語義について誤認や肩書なんて曖昧だしどうでもいいのではというコメントが少なくないのでその点のみ。
なおだから誰が悪い/悪くない等の他意はここでは一切含みません。

ベンチャーキャピタルの定義は曖昧なんだからそこはどうでもいい、では後世の為宜しくないと考えます。
何故ならVCの重要性は新産業創出による国家経済の繁栄の観点から官民で多数議論されており、そこにおいては産業としてより認知され優秀な人材、裾野の広い資金がより多く入ってくるべき、その為には産業の信頼性の更なる向上が大事という事でVC協会はじめ各方面で頑張っておられるといった背景からです。

もう一つ重要な点、ベンチャーキャピタルとは他者の金を元本保証無しで募る職業です。故に詐欺や不真面目なGPがお金を簡単に減らすなどの行為が残念ながら後を絶ちません。だからこそ業法もそこは厳しく取り締まっています。

エンジェル投資とベンチャーキャピタル投資は本質的に全く異なります。
ベンチャーキャピタルという定義の中に個人による投資が含まれる事は原則としてありません。
ベンチャーキャピタルとは一般に、プロフェッショナルとして、専業で、かつゴーイングコンサーンで組織的に行うものを言います。
対してエンジェル投資は逆に、個人で、副業として行い、一般にそれを職業として行うことはありません。
職業、要するにプロか否か、これは極めて重要ではないでしょうか。

なおスーパーエンジェルという言葉がありますが、それは「エンジェル的」な人々が中心となりVCファンドを組織的に運営しているプロで、著名どころではロンコンウェイのSVエンジェルやピーターティールのファウンダーズファンドらがそう呼ばれています。

なおこの論文
https://www.hbs.edu/news/articles/Pages/angel-investing-lerner.aspx
確かに一部だけ直訳するとそう読みうるミスリーディングな表現も入っていて紛らわしいですが、全体を読めばクラウドファンディング等でベンチャー投資全般のデモクラタイズが起きているという趣旨であって、個人による投資がベンチャーキャピタルの定義に含まれるという趣旨には私には読めません。

せめてこれを契機にVCについて一つでも世間にTake awayがあって欲しいと産業従事者の端くれとして願います。
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「17時00分追記 池田編集長がコメントでアンケート内容の流用はないと書かれているので、あえて指摘させていただきます。インタビューの際、後藤記者は「うちからプロピッカー全員にお送りした出版予定アンケートでご回答いただいた、XX(出版社6社)、すごい立派だなという感じですけど」と明言されており、この記事がアンケート情報をもとに書かれたことは明確だと思います。私以外にも多くのプロピッカーの方が協力したアンケートであり、池田編集長にはコメントの訂正と個人情報の目的外利用について謝罪を求めたいと思います。」

記事で引き続き言葉の定義が焦点になっていますが、昨日コメントの通りベンチャー投資家もベンチャーキャピタリストの一部と理解です。起業家が主役でそれ以外はあくまで黒子です。VCを狭義でしかとらえず、起業家の応援団を減らす動きが作られるのは残念ですし、悪意ある形で個人攻撃されるのは不本意です。投資先へも迷惑です

出版に際してプロの編集者に付いて頂き、素人の自分は頼り過ぎていた面があるかもしれません。多忙の中支援頂き大変感謝し著者としては帯の表現を含めより確認すべきだったと反省しています。ただ最終的に出版社、DNXさんと話し合い問題は解決しているのになぜNPが蒸し返すのか

日本を良くしたいのが問題意識です。テクノロジーの議論は放っておくと誤誘導されやすく出版等の活動を通じそれを防ぎたい。テクノロジー、投資を分かり易く自分なりの洞察を入れて解説してきたつもりです。海外と日本の情報ギャップは大きく、つけ込む勢力もいるため警鐘を鳴らしたかったのもあります

NP関係者のコメントに「読者のため」「出版社の構造的な問題」「自戒を込めて」と美辞麗句が並びますが本当に「自戒を込めて」の特集なら「スクープ」と銘打つでしょうか。初日に攻撃的なトーンで両論を併記せず一方的に個人の信用を貶めておいて私の反論を2日目に回したのも作為的かと

私には自分の事業や投資先がありDNXの仕事がパートタイムなのは当然で、その仕事が変わることのどこがスキャンダルなのか理解し難いです。メディアの構造的な問題に切り込むと高尚に主張しながら、本の帯の肩書一つを巡って叩きやすい個人を叩き、特定のVCを手放しで持ち上げる記事を書くのが一流メディアの仕事でしょうか

最後に変わらず応援してくれる皆様に感謝申し上げます
「何を言っているか」よりも「何をしているのか」をファクトとして調べることが人を評価する上でもファンドを評価する上でも大事。
投資ファンドが「何をやっているのか」を評価するときに、投資実績もさることながら、投資家ベース(だれからお金を集めているのか)を事実として知ることが重要。とりわけディールソーシングが限定的(=良いファンドにしか良い投資機会がない)なVCの場合は、ファンドのサイズが比較的小さくなってしまうので、投資家も結果的に限定されてしまうのです。つまり特にVCの場合は投資家ベースを調べることがファンドの性質や立ち位置を調べる上では有益です。
僕は今の事業を始める前はPE投資、HF投資をしていたので、それが実感として身にしみています。特に米国のVCは、非常に閉鎖された投資機会であり、セコイヤやアンドリーセン・ホロビッツのような特Aのファンドには、日本の機関投資家はほぼアクセスできません。仮に入れてくれたとしてもかなり金額を削られてしまうので大きな機関投資家にとってはあまり投資妙味がないのも事実。その点、同じPEでもバイアウトファンドの場合は桁が違うので前職ではそちらに注力していました。

このDNXというファンドについては、公開情報から見るレベルでは2011年スタートの歴史が比較的短いファンドで、2020年9月の日経報道によると
「3号ファンドにはIHIや日立製作所、JR東日本などの国内大手企業や機関投資家が出資している。」とあるので、投資家ベースは日本の事業会社ということで、日本人を投資家ベースとする日本の「Corporate Venture Capital (CVC)」の延長線だと推測されます。

と、ファンドの立ち位置についても客観的に仮説をもつことがある程度は可能で、このようにすすめるのが「外部委託」という投資手法です。マスコミの評判とかは関係なく、実際の投資先企業、投資家などからレファレンスをとって現実の投資評価をすすめていきます。

要は人だろうとファンドだろうと、評価するときには、「何を言っているか」や「肩書き」ではなく、「何をやったのか」というファクトにあたることだ。その際、マスコミ、インフルエンサーといった二次情報ではなく、一次情報にあたって自分で考えるようにしたいものです。
改めて記事の通りです。後藤記者が述べている通り、取材を経て分かった新たなファクトを提示しました。
その上で私の意見としては、出資者のお金を預かって投資する立場にある話と、個人投資の話は、まったく違う重要な話と思っています。

ちなみに、プロピッカーの皆様への出版予定アンケートの内容を流用したとの誤解がありますが、その事実はありません。当然ですが、編集部が独自の取材プロセスを経て入手した情報のみで構成しています。また、写真も編集部の撮影素材です。
出版を連発する、書き手が本業でない方の書籍は、ライターがまとめていることが多いです。私は書くのが本業ですが、インタビューを受けると自分では絶対に使わない表現がでてくることはあります(が、間違いでなければそのままにすることも)し、自分で書いたものも、自分にとっては致命的に間違っている表現に編集者がしれっと直していたことに直前で気づいて青ざめることもあります。

また、出版社の中には売れることなら何でもするとばかりの人もいて、私も実際、著者の言い分を全然聞いてくれない編集者(編集担当者だけではなく上司もでした。その上司からのプレッシャーが大きかったのかも)にあたったことがあります。事前または初期に気付ければいいのですが大体ほぼできあがり後は売り方となったときに「絶対この方が売れるから。そこは書籍編集のプロに任せて」等と言われて、本性が見えたときには時すでに遅く、押し切られる筆者は多いと思います。

これはメディアの記事についても言えることだと思います。タイトルは編集サイドが付けます。ただし、やはりそこで、致命的になる誤解があれば、どうしてそれがまずいのかをきちんと説明し、直してもらわないといけない。その責任は最終的には著者にあると思います。

その点で本件は、インタビューを読む限り、山本さんにベンチャーキャピタリストとベンチャー投資家の違いや、単著と共著の違いについて、本人の認識と、本当にVCで投資業務にあたっている人やDNXの一部の方の認識やこだわりに、かなり乖離があったのかなと。幻冬舎を中心に出版社側の姿勢も問うべきと思いますが、一方で山本さんがあまり出版社を責めていないように見えるのは、お人柄なのか、それともそこまで抗議しなかったからなのか。

いずれにしても、メディア側にもセンセーショナルな見出しや受けがいいタイトルにしたくなってしまうジレンマ(そうではないと売れない、読まれない)もあるとは思いますが、「有識者」的に見られる人はメディアがなんと言って来ようとその商法に乗らないように気を付けたほうがいいという教訓とともに、肩書きやタイトルに惑わされずに中身で意味があるものをしっかり評価していける世界になってほしい、そのためにもNPのようなプラットフォームも進化していくといいなと思います。
DNXさんとのお話についてはいずれにせよ残念な話です。

ただ、一つだけ、誤解を招く内容は訂正させていただきたく。「レイターステージであれば、いくらでも有名な企業に投資できちゃう」なんてことは決してないです。どれだけ、VCやCVC、エンジェルを含んだ個人の投資家も含めたスタートアップに投資する方全員が有力な案件の投資機会を見つけ、投資機会を獲得するために、壮絶な努力をし競争をしているか、また、ステージ毎にことなった競争と難しさと懸命に戦っているという点はスタートアップへの投資活動をされている方ならどなたも異論はないと思いますが如何でしょうか?

通常、ユニコーン会社が、上場に向けて、株主数の制限等から小額の投資家を整理することが多い中、個人のエンジェル投資家のお金を引き受けることはかなり仕組的にもまれのように思います。この点についても山本さんが投資して日本に進出されたユニコーン企業、ぜひ知りたいです。
山本さんとは面識がありますし、同じコミュニティにも所属していることをお断りした上での話ですが、この一連の記事は筋が悪いと私は感じます。

「盛り」と「詐称」の間を判断するのは個人の感性次第です。この点、自分であればこういった自己紹介は恥ずかしくてできないとは思うものの、それでも一連の記事で指摘されている内容は「盛り」の範囲内だと私は思います。
こういうと元も子もないですが、悪質性という点においても影響力という点においても、わざわざ記事化するほどのネタでもないでしょう。釣られてコメントしている自分もちょっと恥ずかしい。

書籍や記事においては、編集部の側に著者やインタビュイーを過剰に「盛りたい」というインセンティブが働く構造にあることを、読み手も意識しておくべきでしょう。
謙虚なプロフィールよりも、盛りまくったプロフィールの著者の著作の方が売りやすいですからね。
この点、著者やインタビュイーの側も編集部主導の過剰な盛りに与せぬよう、たとえ面倒くさがられても編集者と戦う気概は必要だと思います。

記事中で山本さんが「デューデリを何万件やった」とコメントして暗に示唆している某著述家に対しても、思うところがないわけではありませんが、キュレーターとして機能しているわけですし、そこまでめくじらを立てずとも良いのではと、個人的には思います。

1点だけ突っ込ませていただくと、「レイターステージであれば、いくらでも有名な企業に投資できちゃう」というのは口が滑ったにせよ、素人考えだと思います。

いずれにせよ、テキーラ事件やファンドの資金使い込みなど、スキャンダル系の記事の方が興味本位での有料会員化の数が良いのでしょうが、こんな小ネタをわざわざ取り上げなければいけないあたり、よほど編集部に収益化のプレッシャーがかかっているのでしょうか?
初期からの利用者であり、第1期プロピッカーだった身からすると、少々心配になります。

蛇足ですが、NewsPicksが担いだ人物で、もっと突っ込みどころのある大物がいると思いますが、たぶんスルーでしょうね。


蛇足ついでに、NewsPicksはもう少しネタ元を広げた方が良いと思いますよ。
「シリコンバレーに精通するキャピタリスト」と目される日本人の評判を下げることで誰が得をするのか、下衆の勘繰りができる程度にシリコンバレー日本人ムラは小さいです。
初報では事態がよくわからなかったのでコメントしませんでしたが、一連の報道はNewsPicksのブランドを傷つけます。事態を早々に収拾すべきです。プロピッカーのフィリップ・リプシーさんの指摘に共感します。

まず、ファクトが弱いです。DNXが山本さんに不信感を抱き、契約を打ち切った、という点を強調していますが、そうであれば山本さんがDNXにどれだけの不利益を与えたのかを明記するべきです。著書などでDNXとはまったく違う意見や事実を述べていれば問題ですが、近著でも「DNXのパートナーと共著で進めていたが、結果として山本さんの単著になった」という話で、DNXの見方を踏襲しているようです。

NewsPicksは「こんな人をシリコンバレーではベンチャーキャピタリストとは呼ばない」と前のめりですが、外資コンサルを1年で辞めた人が「コンサルの仕事術」を語るというのと、外形的な違いはありません。ここで必要なファクトは「ウソの投資実績を語っているかどうか」です。それが見当たらないとなれば苦しい。

思わせぶりな書き方も問題です。初報では、<「ハーバード大学卒業と言われても、ハーバード大学に問い合わせるわけにもいかない。投資案件も本人しか知らない。つまり周囲の人の評判によって、信頼するしかない」>という編集者のコメントがあります。学歴に詐称があるような書きぶりで、印象操作とすれば悪質です。

最大の問題は、取材目的ではないアンケート結果を記事に転用したことです。山本さんがプロピッカー向けのアンケートで書いた将来の出版予定が、記事で一覧表になっています。取材倫理にもとる行為で、大問題です。プラットフォームでもあるNPに集積された情報がスキャンダル報道に転用されるとなれば、多くのプロピッカーは不安を覚えると思います。

NewsPicksは、山本康正さんに疑義があるなら、記事化よりも、じっくりご本人と話し合うことを優先すべきでした。今回、記事の出る直前にプロピッカー退任となっており、「スクープ」が前提のようです。山本さんが話し合いに応じなければ、記事にするしかありませんが、今回はどうも事情が違うようです。

NewsPicksの健全なところは、山本さんのアカウントを削除せず、ご本人の反論コメントが読める点です。おかげで事情がよくわかりました。今後の対応を注視したいと思います。
うーんこれはやっぱりNPの書き方に問題を感じます。康正さんとはハーバードでは同窓で、個人的にも友人でお仕事でもご一緒してお世話になっているので、そういう関係の人が書いてもたんなるポジショントークととられてかえってご迷惑かと思ったので書くか迷ったのですが頑張って書いてみます。

一般論として経歴詐称とかは実際おおきな問題で、前職のスタンフォードなどでも誰かが勝手に「スタンフォード教授」を名乗らないようにとかずいぶん神経質になっていました。でも今回のように「ベンチャーキャピタリスト」のような定義が曖昧と思われる言葉の定義を特定のメディアが自分で決めた上でそれに照らして経歴詐称のようにいうのはやはり問題であると感じます。(僕はベンチャーキャピタリストが何を指すのか専門知識がないだけで実は確固とした定義があるのかもしれませんが、リプシーさんのコメントによるとそうでもなさそうですね。)あと記事にあるハーバード卒業のくだりはあたかもこの部分で山本さんが詐称をしていたかのように匂わす書き方で、とても良くないですね。うーん、これ以上詳しく書くのは怖いのでやめます。

ちなみにメディアの表現が一人歩きしミスリーディングになることは残念ながらあり、私のようにメディアで取り上げられることが少ない人間でさえも経験しています。自分が受けていない引き抜きオファーがあったことになっていたり、自分が書いてない論文の著者ということになっていたりという感じです。公開前に先方が確認してくれる時には可能な部分は直してもらいますが、取材後に確認なく記事を出す習慣のところもあるのでコントロールができない部分があるというのは事実だと思います。,(それはともかく、私や同僚たちの活動を取り上げてくださるメディアの方にはとても感謝しています。もしメディアの方にだけ責任を押し付けるように読めたとしたら、すみません。それは意図ではありません。)
確かに、本の中での山本氏の発言として記載された内容には、一般の(投資業界に関わらない)人達から見たら誤解を生む内容があったかもしれませんが、そこは本人も謝罪していますし、皆さんもご存知の通りメディアが勝手にPV数や部数を伸ばすために「盛っている」部分も多分にあると思います。

それを言い出したら、NPの記事に登場してくる人物の中にも、同じような方は沢山いらっしゃいますし、今回その中であえて山本氏だけを槍玉にあげる理由が分かりません。

一連の記事を通して問題と感じるのは、「NPのメディアとしての暴力性」です。

明確に嘘か判定できる「学歴詐称」ならまだしも、「インダストリーパートナー」という肩書が、NPが思っていた狭義の「ベンチャーキャピタリスト」と異なるという、些細なことを「スクープ」として大々的に記事化し、山本氏のビジネスパーソンとしてのキャリアを潰しにかかっている。

メディアとして盛ってきたNPの自身責任は「自戒の念も込めて」の一言でさらっと終わらせて、山本氏にだけ大きなダメージを負わす。

山本氏を盛れば盛るほど、貶める時にもPV数が稼げて儲かるマッチポンプをやっている。WEIN騒動と異なり、今回は「自分で盛って自分で貶めている」というマッチポンプ商法をNPが行っています。

正直、今回の記事の内容は多くの人にとって「どうでもよい内容」です。単に、NPが「インダストリーパートナーという肩書が、ベンチャー投資担当だと思っていたのに、マーケティング担当だった!それを記事化してPV数を稼ごう」にしか見えません。

NPには真に価値ある記事に注力して頂きたい。少なくとも日経新聞なら、このような些細なことは記事にしない。

こんな風に利用されるなら、今後NPと関わりのある著名人もNPと距離を置くようになるかもしれません。NPは早急に山本氏に謝罪すべきだと思います。

(追記)
NPはアンケートの目的外利用、今回の記事化の背景(特定VCとの癒着?)など、様々な疑惑に対してきちんと説明責任を果たすべきだと思います。それが出来ないなら、一人のビジネスパーソンの評判を下げた責任を、NP(のトップ)が取るべきだと思います。このような記事を書くことは、それくらい責任重大な事案です。
メディアを巡る嘘と商売、という論点で面白いと読みました。当件についての真偽は知りませんが、2つの連載を読んで、一番責任が重いのは幻冬舎だと私は思います。

アフリカビジネスもそうですが、あらゆる業界で、嘘ではないけど本当でもないことを語ったり、底の浅い見識でメディアに出る人や組織というのは必ずいるものです。営利企業が自社の売上目的である場合もあるし、著者の名誉欲の場合もあるし、省庁や公的機関だって予算や集客などの目標がありますから、盛ったり本当でない情報を流していることがよくある。非の打ち所のない経歴の人がなんでこんな内容?ということもある。意図的でなくても、理解が浅いゆえにそのような内容になってしまうという能力や経験不足である場合もあります。人にはセンセーショナルなものを読みたい、有名人に触れたい、またメディアに出たいという欲求があるのだから、なくなりません。

ただメディア側は、すべての事象の真実を調査することはできなくても、情報のレベルにあわせて表現を選ぶことはできるはずだと思います。浅い情報ならば煽りすぎずに入門だと銘打つ、少し知っているくらいの人をその道の大家のように扱わない、まだ行動していないこととすでに成し遂げたことは区別し、やっていないことについては保留して書く、主語がどの範囲なのか明確にする、などです。

アフリカビジネスに関わり10年経ちましたが、メディアとのおつきあいはずっと苦労してきました。最初の頃は、できるだけ真実を伝えたいという思い、間違った情報が流通するのは許せないという感情に振り回されていたなと思うし、職業上の倫理観と読まれる記事、自分の能力の限界を兼ね合って、「面白いけど嘘でなく事実」という線を守り、インタビュー後の原稿は見せられない、原稿を改変するのは編集者の権利だといって盛ったり煽ったり嘘を混ぜたりする人と最終原稿を巡って喧嘩するのもすごく大変でした。

その過程で素晴らしい編集者の方にも会ったし、職業上の倫理観とプライドが自分とマッチする、経験を積んできた人を選ぶというのが一番の対策だと思っています。やはり長い目でみると、いい加減な情報提供は、本当に信頼されるべき人からの信頼をなくすし、リテラシーの低い人たちばかりが周囲に集まってくる結果になると思っています。
この連載について
テクノロジーの伝道師として、ビジネス本を立て続けに出版する人気作家は、なぜシリコンバレーのVC(ベンチャーキャピタル)から退職を言い渡されたのか。メディアはなぜ、この人物を重宝しつづけるのか。NewsPicksの取材班が迫る。