FRB、利上げ予想時期23年に前倒し 量的緩和縮小巡る討議示唆
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前回までは23年の利上げ予想は中心ではなかった。それが、23年に2回の利上げが中心となった。マーケットでは、今回の会合では23年に1回の利上げが中心と見ていたので、サプライズであることは間違いない。それに加えてテーパリングの議論開始だ。しかし、株式市場からすれば、先行きの不透明な要因を一気に消化してしまいそうだ。8月のジャクソンホールへの警戒感も、今回の会合でここまで進んでしまえば、相当に薄れるだろう。恐らく米国株式市場は、米名目金利が更に大きく上昇しなければ、数日でまた上値を追う展開になりそうだ。
注目のコメント
よそうはうそよ…… 殆どの市場関係者が予想を外し、あとから想定の範囲、としています(自戒の念も込めて) 。が、米国債利回りの急騰を見れば、今回のFOMCがサプライズだったことは明らか。米インフレ率が(瞬間風速とはいえ)5%に達する中では、市場が過度な楽観からの巻き戻しがスタートした日だったと思います。
現時点では、FOMCメンバーの見通しでも2023年まで2%を超え、住宅などの資産インフレはもっと激しく、23年の利上げはむしろ自然でしょう。このシナリオが変わるとすれば、変異株が猛威をふるいワクチンが無効化すること、政府支援切れで大企業のデフォルトが連発することくらいで、現時点では可能性は高くないと思います。やはりこの6月というタイミングで声明文のコロナ文言を削りましたね。これは7月4日独立記念日に自由に、というバイデン演説の頃から市場で言われていたシナリオでした。しかし、それを本当に実現してしまう米国の底力に感嘆です。ドットプロットの修正はオマケみたいなものだと思います。必然の帰結。
従来想定よりも利上げ見通し前倒しということですから、とりあえず米国市場は金利上昇株安の反応となりましたね。
一方で、ドル高円安となりましたので、今のところ日経平均先物はダウほど下げてませんが、下落で始まりそうです。