「習慣が続かないのは意志力が弱いから」という考え方が根本的に間違っている理由
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これは、行動のUI/UXデザインの話なのだと思います。
基礎にあるのはスキナーのオペラント条件付けで、
ハトの実験のように、ボタンを押したら餌が出る、という状況を創りあげて行動を強化していく方法論だと思います。
ここで言う「きっかけ」とは、人生を変える転機と言うような意味ではなく、条件反射的にその行動を始めてしまうトリガーのことを言っているのだと思います。
例えば、お風呂にタブレットを置いておいて読書をする習慣をつける、のように、お風呂という毎日することがトリガーとなって読書に結びつきます。
今回の方針を言い換えるなら、
・トリガーを増やす
・ルールを明確化する
・行動の難易度を下げて脱落を防ぐ
・即時にフィードバックで強化する
でしょうか。
スマホがハマりやすいのは、
トイレでも信号待ちでもちょっとした時間で触れられて、直感的な操作と印象的なフィードバックでドーパミンが出まくるからだと思います。
スマホにハマる(習慣を続ける)のに、意志の力は必要ありません。
全ては、uxデザインのなせるわざなのだと思います。
注目のコメント
これ系の話を見るたびに、以下の大前御大の言葉は至言だと思う。自分も自らの意思の強さを信じていないので、環境を変えることで自分に変化を促すよう追い込むようにしている。
(以下引用)
人間が変わる方法は三つしかない。
一つは時間配分を変える。
二番目は住む場所を変える。
三番目は付き合う人を変える。
この三つの要素でしか人間は変わらない。
もっとも無意味なのは、
「決意を新たにする」ことだ。「新しい習慣を作るぞ!」と思うと、大抵失敗します。習慣化するコツは日常の流れの中に組み込むこと。歯を磨いたら◯◯する、寝る前に◯◯するといったように、既にある習慣の前後で組み込んでみると良いです。個人的にはモチベーションを信じてません。意志力とかモチベーションを考えてしまうと、それを高めるのにエネルギーや時間を取られるためです。そのためまず身体を動かしてから脳に「お、活動し始めたな」と思わせる感じでやってます。
習慣が続くための特効薬の一つは、「挫折や失敗の経験」ではないでしょうか。習慣が続かないものは、多くは口ではやりたいと言っているが、本当は自分の中でプライオリティが低いもの、もしくは達成できた先が見えているようで、実は見えていないものの場合が多い気がします。
挫折や失敗をすると、二度とそこには戻りたくないという強い思い=意思が芽生え、向かいたい方向性のためには、これまで重いコトバだった習慣に羽がついたように、軽やかに習慣が続くかと痛感します。