デジタルユーロ導入で銀行預金8%吸収の可能性、モルガンS試算
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英国のイングランド銀行が今月7日に公表した「New Forms of Digital Money」では、英国で中央銀行デジタル通貨が仮に発行された場合、銀行預金の「約20%」がこれにシフトするシナリオを想定していますので、「8%」というのは、むしろ穏やかな想定だと思います。
また、理屈で考えれば、金利水準の低い所ほど、(おそらく金利がゼロの)中央銀行デジタル通貨と預金との金利差を確保しにくくなりますので、この面からもユーロエリアでは、シフトは英国よりさらに起こりやすそうだとも言えます。この点を考えても、経済学者の間では「本当に8%で済むのか?」と考える人々が多いのではないかと感じます。既に6月10日(木)、フランス銀行(BdF)とスイス国立銀行(SNB)は、デジタルユーロとデジタルスイスフランの銀行間取引のテストを行っている。ユーロ圏が支払いのデジタル化に向けて大きく動き出していることの表れだろう。ただし、やはりセキュリティ対策などが不可欠で、まだテスト段階だということでもある。
CBDCになったからといっても、中央銀行が直接消費者の口座を開設するというダイレクト方式はとらないと思います。あくまでも銀行や金融機関を介在させるインダイレクト方式で検討しているはず。CBDCつぶしという意図があっての発表なのでしょうか。