ヤマダが銀行サービス 家電と住宅ローン一体で
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家電量販チェーンという異業種が銀行サービスに参入するという事実もさることながら、CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)に続き、住信SBIネット銀行のBaaS(Banking as a Service)を活用したサービス提供という参入形態を興味深く感じました。
既に保有する顧客接点やそこでの提供付加価値を最大限活用しながら、参入負担を抑制するために、自らは金融業を営まず、「仲介」スキームを用いるという参入形態は今後より一層に広がると予想しています。
いつも例に挙げている通り、LINEとみずほ銀行が合弁子会社形式で新しく銀行免許を取得する形式で立上げを目指しているLINE銀行については、2018年11月の公表から2年半経ったいまも事業開始に至らず、更に最大2年間の開業延期と120億円の追加出資等を発表する状況に陥っています。事業運営スキームの選定の重要性が改めて感じられます。
注目のコメント
ローンを武器にして住宅ローンやポイントを通じて家電需要を取り込むことで「生活」のエコシステムを創り上げる試みで面白いと思います。元々家電業界は割賦販売の概念などもありローンとの親和性があります(ただ、銀行サービスを提供するとなると延滞時も含めて当然、追加コストもかかってきますのでそことのバランスでしょう)。
銀行は巨大なIT投資を必要とする「装置産業」とも言われますが、銀行側としてもインフラを活用してもらうことで収入源になるのでWIN -WINとなります。一方で既存の銀行を買うとなるとデューデリや買った後の経営など別次元の話です。
他社でも銀行のインフラを活用するこういう取り組みがあり、一つのビジネスモデルとなってきそうです。
https://www.sbbit.jp/article/fj/54767ヤマダさんに以前少しだけ関わったことがありますが、圧倒的なポイント会員等の顧客基盤があるため、金融サービスを検討されていました。
当時はシステム関連は自前で持つ考え方が一般的でしたが、住信SBIネット銀行さんのネオバンクを使って、自身はサービス企画・運営を主軸に進めるやり方は理にかなっていますね。
さすが、ヤマダさんです。