菅内閣不信任案を否決 首相、今国会解散見送り
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これは、野党3党が、総選挙に向けて、連携しているということを確認するための儀式なのでしょう。いわば、立憲民主、共産、国民民主の3党が連判状に署名する、ということに意義があるのでしょう。内閣や自民党、公明党に何か打撃がある、ということは想定されていないし、野党3党にとっては問題ではないのでしょう。
実際、総選挙が9月なのであれば、野党3党が選挙区調整をするなら、早急に始めないと間に合わないでしょう。
この場合の内閣不信任案は、そちらの村も連判状に名を連ねたであろう、もう後戻りできんから一揆に一味同心せい、という踏み絵として、踏ん切りをつけるための野党3党の儀式でしょう。
注目のコメント
3ヶ月前ならいざ知らず、野党がこのタイミングで不信任案を出す意味は分からない。ワクチン接種は日に日に加速していて、職域接種が加わると1日100万回に達する可能性が充分ある中で、「危機意識がない」「会期延長に応じない」だけの理由では大義が見えない。
9月の総裁任期期限と解散を視野に入れたシニカルな「対立姿勢」の演出という印象を有権者に与えてしまったのではないか。
計画通りに進まないとしても9月末までに国民の5割が1回めの接種を受けていればその効果が社会全体に分かるように現れるはずだし(英国とイスラエルの例)、「何とかコロナから国民を守り切った」ことが低迷する自民党現政権の支持率を押し上げるのに最適の材料として働きます。
党利党略が透けて見え、姑息の戦法。政敵に塩を送るようなミスジャジメント。野党の準備不足はさておき、与党にとっても、五輪やワクチン接種を進めたり、大規模な補正予算を組むなど万全の経済対策を打ってアピール材料を揃えてからの方が選挙の時期として好適で、今国会で解散するメリットはない。
政局は横においても、自治体がワクチン接種に相当リソースをとられている状況で選挙事務にも人手をとられるのは負担だ。そもそも今国会での解散は誰にとっても無理な選択肢だった、ということになる。粛々と否決されました。想定外のことが起きるかとも思いましたが、やはり起きませんでした。9月解散でほぼ決まったと思います。政権としては、五輪の成功をただ祈るのみでしょう。もし、五輪で感染が拡大、それも世界に拡散するような事態になれば、大政変もあり得ます。用意周到とは程遠い状況でのこうした賭けは感心しません。私としては、無観客の決断をし、最低限のリスクヘッジするべきだと考えます。政権のためではなく、国民のために。