建築用など国産木材の量 2030年に約40%増へ 政府基本計画決定
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注目のコメント
上辺だけ見ると良いように感じるかもしれません。
ただ、具体策が示されない限り期待できないと個人的には思います。
過去も外材が高騰するたびに国産材回帰が叫ばれていましたが、外材の価格が落ち着くと結局輸入に戻りました。
業者は、そのたびに梯子を外されたような形となり、今回のウッドショックでも増産には消極的です。
加えて林道等のインフラが整備が進まない現状と、後継者等の体制問題も絡み、そもそも増産に対応しにくい補助金頼みの構造も、影響しているように思います。
また、建築の構造材で不足しているのは、梁、桁等の横架材です。
これは日本で生産されている杉、檜等は不向きな分野で、国内産は集成材を含めて全体の1割程度のシェアしかなく、そのほとんどは米松等の外材です。
国内の製材工場も、国産横架材はサイズの複雑さや乾燥の作業の煩雑さ(大寸面が割れないようにする設備と時間が必要)から、やりたがらない。
これらを解決するには、現状のほぼ少額の補助金頼みの構造から、いかに改善、効率化できるかが課題だと思う。
それには、莫大な予算と人、時間が必要だと思うのですが、国民に理解されるのでしょうか(コメント欄読む限り、理解されるとは正直言思えない)。
また、環境に良いと一般的に思われている木造建築ですが、耐火木造、特に耐火CLTとなると、環境負荷がS、RC造よりも高くなるという研究も出ているので、今後の構造選択はよく検討する必要があるのかなと考えています。
https://newspicks.com/news/5888438?ref=user_110042国産木材を活用し、森林管理を適切化することができれば、(既にCO2を追加吸収する余地の無い)日本の森林が若返り、再びCO2吸収源に生まれ変わります。
木は若いうちのCO2吸収量はあまり大きくなく、25〜100年かけて吸収していくそうです。
アメリカでは木が若い(=価値が高い)うちに伐採されてしまい、結局木材産業がCO2のネット排出源になっているのではないかと言われています。
コストや林業従事者不足の問題はあるものの、若い木を船で運んで使うよりも、国産木材を使って日本の森林を再生させられると良いですよね…。長野県は10年以上前から県民から森林税を徴収して森林整備に努めて来ましたが、それでも林業従事者は減る一方です。
今どきキツイ、危険、低報酬では誰も長続きしません。
最新重機の導入、効率的な製材加工などうまく経営改善している業者を見習い、業界全体を底上げしないと厳しいでしょう。
今期のNHK朝ドラ、「おかえりモネ」でも日本林業の厳しい現状を伝えています。
自分は親戚の山からたまに木を切り出して木材や薪に利用したりしていますが、そうした木に関わる業者が兼業で林業を担う事も必要かも知れません。
興味ある人はぜひ挑戦してみては。
チェーンソーで木を切るって楽しいですよ。