みずほ障害「運用に弱さ」 第三者委が調査報告書
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みずほフィナンシャルグループのHPに報告書が載っていたので、11ページほどの要旨だけ読んでみた。
記事には単に「運用面の未熟さ」とあったけど、エラーメッセージの大量発生から7時間近く経って開発会社が異常(処理区画の閉塞)を認知したという復旧作業の遅さや、通帳・カード取込みの広すぎる仕様が見直されなかったこと、顧客対応部門とシステム部門との間で顧客対応に関する情報連携が遅れたことも挙げられていた。
外野だから突っ込んだコメントはできないけど、取込みの仕様が放置されてたのは何でなのかと……盗難防止とかの目的もあるかもしれないけど、ATM関連でやらかしている印象が多いだけに問題があるように見える……
注目のコメント
システム上の問題にも拘わらず、ITではなく法律の専門家を主体とする調査を行ったことに違和感が残こる。
膨大な資金を投入して重装的で重層的なシステムを構築して「ブラックボックス」と言われ、それを鳥瞰できる人材が希薄になっていると指摘されても、抗弁できないものなのか。調査報告書原文はこちら。
https://www.mizuho-fg.co.jp/release/20210615release_jp.html
運用も仕組みの一部ですがそのあたりが決まり切っていなかったみたいです。
作業前のテストや負荷の予測が無かったという発生初期の報告と同じでした。
ところで報告書の評価の欄が「これからも継続的に頑張りましょう」という法律家の言い回しなんですが、システム屋にとって努力とか善意は危険でいかに仕組み化できるかが一番重要ですよね。
原因に「詳しい人がいなくなったから」という内容がちゃんと書いてあるのに継続的に努力をって不思議なしめくくりですね。