平均値から1割以上も低い日本の「労働生産性」、昔から低いその理由とは
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生産性については、RIETI(独立行政法人経済産業研究所)副所長 森川正之先生の資料を見ましょう。
https://www.rieti.go.jp/jp/events/bbl/18112901_morikawa.pdf
重要なことは、
・「イノベーションと人的資本の質の向上」
・「生産性の足を引っ張っている政策の見直しも重要(岩盤規制、過剰なコンプライアンスなど)」
・「低生産性企業の底上げを図る政策は、経済全体の生産性上昇を遅らせ
るリスクもあることに要注意」これは、低生産性企業の退出効果が発揮されていないことを意味します。
・「大幅な生産性上昇を実現しようとすれば、所得分配の公平性、地域経済
の維持といった別の価値との間でのトレードオフに直面。生産性向上に伴
う副作用を緩和するポリシー・ミックスが必要」 ですので、社会保障政策(再分配や労働者教育など)との組み合わせも必要になってきます。
注目のコメント
労働生産性に大きな影響を与える人件費(賃金)が、他国に比べて上がっていないからではないですかね。
デフレの影響もあると思いますが、一番の理由は終身雇用にあると思います。
終身雇用を前提とすると、生産性の高い、いわゆる稼げる人材にも低めの賃金しか払えません。違う言い方をすると、「長期雇用を約束する代わりに、稼げる人材でも低い賃金で納得してね」というのが終身雇用。
転職市場(労働市場)の流動化が進んで、生産性の高い人材に高い賃金がつくようになると、自然に労働生産性は高くなっていくのでは。
その分、それぞれの賃金格差は拡大するという課題はあるのだと思いますが。
(労働経済学の専門ではないので間違っていたらすみません。)これ、日本は20年くらいインフレもしてなけりゃ為替レートもあまり変わってないから、ドルで評価した「生産性」が上がってないだけ、という面があるのでは?生産性トップのスイスは高物価国ですし。
モノの生産効率は製造現場で高いのに
金額ベースで見た生産性は低い日本。
「豊か」だった90年代でも総生産の割には生産性は高くなく、長時間労働で金額ベースの豊かさを作り出していたのでした。
その生産性の低さが続いているので、
・働き方改革
・労働の値段を上げる
で改善しないといけない
ということですね。