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「役に立たない」研究や学問は不要なのか? その歴史的経緯と研究の未来

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    東京理科大学 大学院経営学研究科技術経営(MOT)専攻 教授

    日本の学問は丸暗記と猿真似が多い。
    ・知識でなく、考え方を鍛え、教養に基づいた人間力を磨く
    ・形式知に加え、暗黙知の存在を知り、形式知の限界を認識、実践知、特別解を知る
    ・一般解でなく、特別解(境界条件)、特別解、多様解
    ・丸暗記一夜漬けの知識はやがて消える
    ・AIどころか、電卓や辞書があれば、答えは出る
    ・自分の頭で考えて得た学び方、方法論は忘れない
    ・大学の勉強は役に立たない、という人間は、そこを間違っている
    ・最近の有名大、予備校では、ノウハウだけで、肝心な意味が抜けている
    ・物理化学は、公式や周期律表でなく、モデル化
    ・数学も、公式でなく、論理思考と解法
    ・歴史は、年号ではなく、人の生き様と社会のありよう
    ・自然科学系は、現実の自然界を対象とするため、特別解が必要。
    ・丸暗記でなく、理論を導くプロセスを体得しないと、特別解は出せない
    ・当然、理論は近似だから、成立条件も知る
    ・ゆえに、実験や演習で、体得する
    ・理論導出プロセスがわかっているから、新しい理論を再生産できる
    ・学問を学ぶことは、知識とフレームワーク
    ・フレームワークがあれば、それが、土壌となり、知の再生産を生む


注目のコメント

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    忠北大学 天文宇宙科学科 教授

    役に立たないブラックホールの研究をしているものです。より正確には経済的メリットがない研究をしているものです。とはいえ、好奇心のみでドライブされる好きな研究をして何が悪いと開き直るわけにもいかないですし、またそれが許される時代でもないので、一つお話しさせてください。

    今この文章を書いている携帯電話や普段作業で使用しているPCは、今から約140年も前にマクスウェルが発見した古典電磁気学の基礎方程式(マクスウェル方程式)がないと生み出されなかったでしょう。実はマクスウェル方程式は、マクスウェル一人で成し遂げたわけではなくそのさらに数十年前にガウス、アンペール、ファラデー、レンツなど歴史的な物理学者が電磁気に関する法則を発見してないと成立していないのです。また、おのおのがそれらの法則を見つけるまでにも歴史に埋もれた多くの失敗や無名の物理学者の業績があったことは想像に難くありません。マクスウェル方程式を含む電磁気学はやがて電信技術を生み出し加速させ今の無線技術やインターネットの隆盛に至るのです。基礎科学研究から無線技術の開発と普及に至るまでに生みだされた・将来に渡って生み出されるであろう経済的メリットや人類が享受してきた・するであろう価値は、インターネット一つとっても無限大です。

    マクスウェル方程式は、その数十年後ローレンツを経由してアインシュタインの特殊相対性理論の創出に大きな影響を与えます。そして特殊相対性理論はあのGPS技術を生み出した一般相対性理論の基礎になります。このように、基礎研究がもたらす価値は経済的メリットだけでなく学術的なメリットにおいてもとても大きいのです。ただ惜しむらくは私たち研究者は事前にそれらのメリットを想定してテーマを決めて研究することは不可能に近いのです。また経済的メリットが生み出される時間スケールも数十年から数百年必要です。

    私自身は研究者として(マクスウェルのような偉大な存在は言うに及ばず)無名なまま終わるかもしれませんが、しかしマクスウェル方程式やアインシュタイン方程式の重要性を学生に伝えたり社会と共有する努力は続けていきたいと考えています。


  • 東京大学情報学環教授 「妄想する頭思考する手」

    研究には「役に立つ・立たない」という軸と「面白い・面白くない」という軸があると思っています。「役に立ち、かつ面白い」は当然大事で、「役に立たず面白くない」は研究としての意義がないということでしょう。

    そこで問題は「役に立つけど面白くない」と「役に立たないが面白い」をどう評価するかですが、まず、前者はむしろ実証フェーズに入っているので研究と言っていないでどんどん社会実装していけばいいと思います(が、「選択と集中」の予算が集まりがちなのもここ)。

    ということで「役に立たないけれども面白い」をどう評価するかが重要で、アカデミアの存在意義はほぼここにあると思います。そこでの面白さとは「今は直接役にたちそうな応用がみつからないが、発想や現象として新しい・面白い・深い」「ひょっとしたら大化けしそう」みたいな価値で、ここの目利きができるかどうかが未来のイノベーションにつながっていきます。

    ただ、気をつけなければならないのが、「役に立つ立たないだけで研究を評価するな」という議論のときに、「役にたたずかつ面白くない」ものを押してくる人がいることですね。面白くないものは勘弁ですね。


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    東京大学 総合文化研究科 准教授

    「役に立たない」と見向きもされなかった研究を長く続けていたことで、大きな成果が得られたということはよく聞く話です。その裏には、本当に「役に立たなかった」研究の屍があり、そうした多様性があってこそ、結果的に「役に立つ」研究が出てくるというは、他の方々もおっしゃられている通りだと思います。

    頭では上記のことをわかっていても、進路として(経済的な面を中心に)厳しすぎるので、日本では博士課程に進学する学生が激減してしまっています。

    今の時点で明らかに「役に立ちそう」なのであれば、事業化する可能性も高いでしょうし、それはそれで夢があり、さまざまな人を惹きつけることができるのは確かです。うまく棲み分けができるといいのですが。


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