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イスラエルの政府は、1948年の建国から第4次中東戦争を勝ち抜いた1973年まで、労働党の安定した政権で、極めて効率的に機能してきました。
 その後、ロシア東欧の移民を中心としたリクードが台頭し、労働党は政権を失いました。リクードはネタニヤフ前首相の政党です。
 存亡の危機を乗り越えたイスラエルの政府は、安全保障や経済政策では十分機能しているものの、議会政治は迷走を続けてきました。ロシアや東欧からの移民が増え、ユダヤ教正統派の政党が勢力を持つようになりました。建国のために西ヨーロッパから移住してきたエリートらがつくった労働党は、もはや泡沫政党です。
 ベネット新首相は、ユダヤ教正統派の家系に属しますが、米国からの移民の一家に生まれました。政局を巧みに転がすような策謀に長け、首相にまで上り詰めました。挑発的な物言いが多い政治家で、多くのアラブ人を殺害したことを誇り、パレスティナ人による独自の国家建設を否定しています。パレスティナ人が(彼が構想するところの)イスラエルの領域に居住する権利を否定し、パレスティナ人が独自の国家を持つことによる和平案、いわゆる「二国家解決案」に最も強硬に反対してきました。
 ベネット新首相が多くのアラブ人を殺してきたのは比喩とか命令責任とかではなく、空挺特殊部隊での軍歴があります。敵地後方に潜入して破壊活動を行うのが任務であり、レバノンやシリアに潜入して多くの爆破や暗殺に従事してきました。その後、米国に渡り、コンピュータ・セキュリティ会社を起業して相当な成功を収めました。40歳になるとイスラエルで新党をつくって国会議員に初当選しました。
 初当選後、経済大臣、教育大臣、国防大臣を歴任し、49歳で首相に就任しました。たぶん優秀な人物なのでしょう。しかし、これまでの言動から見て、イスラエル国民のためになるかどうかで考えても、危険すぎる人物でしょう。

イスラエル 連立政権樹立で最終合意 ネタニヤフ氏は退陣濃厚
https://mainichi.jp/articles/20210603/k00/00m/030/013000c
昨年、(表面的には)劇的に国交樹立を果たしたUAEやバハレーンが、今回の政権交代でどういった態度に出るのか気になるところ。
2019年の選挙で与党が過半数割れしてネタニヤフ首相が組閣を一旦断念した時は、イラン核合意から離脱し親イスラエルの立場を鮮明にしていたトランプ大統領の米国が既成事実に基づいてヨルダン川西岸の入植活動を既成事実に基づいて容認するなどしてネタニヤフ氏を後押ししましたが、イラン核合意への復帰を目指すバイデン大統領の米国がネタニヤフ氏を応援することはなかったということでしょうか。
『パレスチナやイランに対しては、ネタニヤフ氏の強硬策を継続する意思を表明した。ただ8党は「反ネタニヤフ」だけで一致した寄せ集めで結束が弱く、政権運営には危うさも伴いそう』となると、ガザ地区を巡る先般の紛争でアラブ諸国の反イスラエル感情の高まりが懸念されるなか、イスラエルとハマスの停戦合意といった微妙な安定はどうなるものか・・・ 中東情勢に詳しいわけではないですが、新政権の結束力の弱さを突いてパレスチナ側が再び動き出すなり新政権が強硬策を強めることで結束を図ろうとするなりして再び混乱が起きないか、行方が気にならないでもありません (・・;
イスラエルで12年ぶりの政権交代。ネタニヤフ氏が退陣となっています