【秘話】IPOを民主化しよう
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SPACのリスクは、2年間(+1年の猶予)で買収完了すべしという時限爆弾です。これだけSPACが増えると、買収先がなかなか見つからないということもある。その挙句、時限爆弾が爆発する前までに買収しようと、とんでもない会社を買収するところが出てくる恐れがあります。
すでにSPAC買収企業の株価が、SPAC上場価格(一般的には10ドル)を下回っているところもあります。成長性が見込めない危うい企業が株式市場にどんどん参入すると、市場が壊れてしまいます。
SPACはどのように進化するのでしょうか。あるいは時代の徒花として散っていくのでしょうか。
注目のコメント
SPAC特集の2日目は、米国にいる「SPACのつくり手」へのインタビューです。
現在、アクティブなSPACの数は846件。IPOし、買収先を探しているSPACは421件にも上ります(2021年5月31日時点)。
こうした過熱しているSPAC市場について、SPAC設立者(スポンサー)はどのように見ているのでしょうか。そもそもSPACにどんな可能性を見出しているのでしょうか。
Jay-Zやシアラ、セリーナ・ウイリアムズ、ポール・ライアンなどセレブたちの参画に注目が集まりがちなSPAC設立者たち。普段、メディアに出てこないため、あまり語られない、彼らの視点から、「SPAC」をみていければと思います。
彼らが語る、「SPAC3.0」とは何なのでしょうか。
シャキール・オニール、マーティン・ルーサー・キング3世、「元ディズニー幹部」のトーマス・スタッグス、ケビン・メイヤーが参画し、世界で最も“有名”と言われているSPACのCIO(チーフ・インベストメント・オフィサー)に、NewsPicks編集部で話を聞きました。アメリカのIPOシーンを席巻するSPACブームですが、日本のニュースで取り上げられるのは、SPACを通じて上場する「企業たち」がほとんどです。
一方で注目すべき、もう一つの「主役」こそがSPACそのものでしょう。しかし、SPACの名前が取り上げられたり、創業者たちがメディアの前に顔を見せることもほぼありません。分かっているのは、アスリートから一流アーティストといったセレブたちすらも、「そうだ、SPACつくろう!」状態になっているということくらいでしょうか。
第2話は、アメリカで最も有名なSPACの1社への独占インタビュー。ディズニーマフィアとNBAスターが集結したSPAC創業物語です。かなりハイレベルなインタビューになったと自負しています。昨日の第1話を読み直してからだと、さらにスッと頭に入ってくるはずです。昨日の話でもそうですが、SPACがもてはやされる背後には、現行のIPOのプロセスが古すぎるということが大きいと感じます。日本もSPACを認める、認めないという議論と並行してIPOプロセスの見直しをする必要があるのでは。