【リスク分析】五輪開催は「危険な賭け」だ
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オリパラ開催のリスクは開会式のサイバー攻撃とか他にもいろいろあるが、コロナに関するリスク評価やリスク管理は、それなりに議論が深まってきていると思う。4月から5月までに1,600人強が入国し実施したテスト大会において、確認された陽性者は2人。入国者の0.1%にとどまった。オリパラ事務局は選手や関係者における1日の陽性者は7人程度と試算している。ただし、入国者が7月にどっと押し寄せて、検疫が対応できるか、移動や宿泊施設で密にならないかは課題。あと東京を基点とした世界へのウイルス持ち出しもリスクだが、入国者経由の感染者が少ないのであれば国内で流行しているウイルスが外に出ていくだけかもしれない。
むしろ懸念されるのは、外国メディア対策や、リスク・コミュニケーション。欧米はワクチン接種が進むが、直近二週間の感染者数を見ると、緊急事態宣言で減った日本より、欧米のほうが、まだまだ多い。それでもワクチン接種によりコロナ前の状況に戻りつつある欧米のアスリートやメディアからは、日本の規制が厳しく、心に余裕がない、よいパフォーマンスができないといった批判が出てくるだろう。また、5年待ったメダル候補の選手が日本で感染して出場できなかった、とかも、海外メディアは喜んで批判的なストーリーを書くだろう。
さんざんネガティブに報道されたダイヤモンド・プリンセス号の教訓は活かせるだろうか。
注目のコメント
史上初のパンデミック下の五輪開幕まで、あと41日。2月に公開した特集「東京2020のリアル」に続き、五輪開催に伴う医療面・経済面のリスクを改めて取材しました。
変異株などにより感染や重症化の状況は常に変化しており、社会・経済活動の活発さも地域や時期によってまちまちです。パラメーターが多く、100%正確な予測は誰にもできませんが、傾向を掴み、リスクを洗い出して認識することはできます。
客観的なリスク評価に基づいた議論や検討がなされず、準備にもほころびが見える今の状況は本当に心配です。
政府が分科会などの専門家集団にリスク評価を諮問しない理由について、ある関係者が語った「科学的に評価したら実施できないという結論になるのが目に見えているからだ」という言葉が印象に残りました。西浦教授のシミュレーションって、そもそも当たっていましたっけ?NewsPicksは、メディアとして当然検証した上で記事を書いているんですよね?
検証していないまま各種メディアや専門家のデータを載せるだけなら、今までのメディアと全く同じになりますね。
また新しいメディアを追求するのであれば、今回のコロナ対策のボトルネックである日本の医療機関の構造的な課題、医師会の件に関して問題などを取り上げた方が余程意味があると思います。
NewsPicksの記者も既存メディアから移籍している方が殆どだと思いますが、既存メディアに対する課題感を持っていた当初の移籍組からだいぶその傾向が薄まってきてしまったのかな?ワクチンが普及し元の生活を取り戻しつつあるアメリカやイギリス、イスラエルなどの状況をみてみると、ワクチンの普及率が高ければ入国の規制、人の動きの制限、スポーツ観戦の制限などを解除しても感染者は増加していません。安全に開催が可能かどうかはワクチンの普及率に依存すると思います。
これまで日本で多く使用されてきているファイザーのワクチンでは「十分に免疫がついた状態」になるまで、初回投与から5週間かかる計算になります。オリンピック開会式の5週間前は6月18日ですので、今後約1週間までに1回目のワクチンを打った人はウイルスから守られていることになりますが、現在の接種ペースから考えると、高齢者や基礎疾患などリスクの高い人たちの多くは十分な免疫が作られないままオリンピックを迎えることになってしまいます。