ノーベル賞の根岸英一さんが死去 85歳、2010年に化学賞
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化学賞を受賞された際、ノーベル賞担当として、ストックホルムでの一連の行事に同行取材しました。親族やご友人の方々と、ノーベルウイークを満喫されていた姿が思い出されます。
最も印象的だったのは、単独インタビューで語った「ノーベル賞をとる秘訣」です。
20世紀に生きた人の数と過去の受賞者数から、ノーベル賞に選ばれる確率は「1000万分の1」になると見積もり、「低過ぎて宝くじに当たるような確率に思えるが、1000万は10を7回かけ合わせた数。10人中1位になる経験を7回繰り返すと考えればいい」と語りました。
渡米後、夢に向かってひたむきに研究に打ち込み、その先で自ら掴み取られた受賞だったと思います。2018年に他界されたパートナーのすみれさんも、明るく魅力的な方でした。
心からご冥福をお祈りします。根岸先生のご冥福をお祈りいたします。
カップリング反応は、日本のお家芸で様々な有機化合物の合成に使われています。例えば、医薬品の開発でもよく使われており、私は、鈴木・宮浦カップリングを使ってパラレル合成をするというのに、現場で出くわしたことはあります。他に、薗頭カップリングも医薬品候補化合物の合成でよく使われています。