米中外交トップが電話会談 中国、Ｇ７は「偽の多国間主義」と牽制

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• 小原 凡司

  笹川平和財団 上席研究員

  ・2021年06月12日

  中国は、G7に対して憎しみにも近い敵意を抱いています。それは、中国がG7に入っておらず、中国のいないところで世界の在り方が議論されているからです。中国は、開発途上国も参加していて自らの主張が反映される国連こそが国際秩序を決める場だと主張しています。
  しかし、それだけではありません。そもそも中国は、現在の国際秩序が欧米によって作られたと考え、その国際秩序に不満を持ち、その国際秩序を中国にとって好ましいものに変えようとしています。G7は、中国を虐げてきた欧米諸国が、今でも国際秩序を牛耳っている象徴なのです。