「進撃の巨人」、文化や社会超え共感広がる 最終巻発売、世界の若者「私たちの物語」
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自由を勝ち取るために他者を虐げなければならない、という難しさや悲しさ。
それを正義と言って良いのか。それに反発することを正義と言って良いのか。
立場変われば守るべきものが異なるという当たり前のことが、結果として人間同士の争いを生むことを表現している漫画でした。
注目のコメント
「鬼滅の刃」「進撃の巨人」とダークファンタジーの話題が続きます。
下に引用したような世界各地の反応を見るにつけ、あらためてすごい物語だと痛感します。
「ベール姿のエジプトの女性会社員アラア・アシュラフさん(24)は2月、作品に登場する「調査兵団」のメンバーに扮(ふん)したコスプレ写真を首都カイロの丘で撮影した」
「ガザには逃げる場所がなく、そこで戦うしかない。作品はパレスチナの物語だと思う」凄まじい物語でした。
構成力も演出もテーマ性も飛び抜けています。
そして、最終巻を迎えてもなお残る謎と考察、様々な見方のできる深い物語性。
この作品には様々な魅力がありますが、構成面から言うと、
進撃の巨人は、構成に「空白」を非常に効果的に使った作品だったと思います。
序盤は
「巨人とは何か」「壁の向こうは何があるのか」という知識や空間上の空白が誘引力となり、
後半は、一気に時間が飛んで、「その間に何が起こったのか」という時間上の空白が誘引力となります。
最初から最後まで途切れることなく読者の興味を引き続け、感情の奔流に飲み込みた続けた本作は、伝説になったように思います。初期が抜群に面白くて中盤少し中だるみしたけど、作中で年数が経って後半大きく物語が変わったけどまた面白くなったのが凄かった。
大抵のヒット作って初期のコンセプト、進撃の場合「壁の中の人類 vs 巨人」が当たるとそれを変えられず、ダラダラとその展開で引き延ばすことが多いんだけど、大きくストーリーが変わってそれでまた面白くなったのが漫画として凄い。