人類初「AIと融合」した61歳科学者の壮絶な人生
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じわじわと進行する病気をおとなしく受け入れるのではなく、先手を打って病気に対抗するために、ピーター博士はサイボーグ=「ピーター2.0」になることを選択した。
手始めに、胃には栄養チューブ、結腸には人工肛門、膀胱にはカテーテルを装着。さらには、人工呼吸器を使用しているALS患者の多くが「誤嚥性肺炎」で亡くなっている事実に注目し、自らの「声」を手放すことと引き換えに喉頭摘出の手術を受けるという、勇気ある決断をする(喉と気管を完全に分離するため)。
また、顔筋が動かせなくなることと、声帯を切除することによって失われるであろう「自分らしさ」を守るため、表情と声のサンプルもありったけ保存。テクノロジーの進化に合わせて、その時々で最先端のアバターと合成ボイスを構築できるよう、準備は万端だ。
これに、AIによる精度の高い予測変換を組み合わせれば、病気になる前の自分と変わらない自然さで、外部とコミュニケーションができるようになるだろうと博士は意気込む。
注目のコメント
この動画の4分45秒頃から、話してるピーター2.0が見られます。スティーブン・ホーキングの進化版という感じ。
https://youtu.be/WQdCxQ6rG5s
話しっぷりは希望と自信に溢れていて、ヒューモアもあり、教養的で、人生を楽しんでるのが伝わってきます。ALSに分割統治法で対応している感じがすごい。
> ALSになっても消化管は問題なく機能しつづける。したがって、胃に直接チューブで栄養を送り込むことで、容易に命をつなぐことができるはずだ。これはきわめて一般的な措置にすぎない。
また、肺を膨らませる筋肉が衰えるだけで肺そのものは機能しているのだから、ポンプで空気を送り込んでやれば呼吸の問題も解決される。
(中略)私の目には、しかるべきテクノロジーを用いて適切にケアをすれば、ALSは死に至る病には見えなかった。