【直撃】84万人が課金する「クロスワードパズル」の秘密
コメント
選択しているユーザー
注目のコメント
ニューヨーク・タイムズはリッチな報道記事のイメージが強いですが、実はNYTで遊べるクロスワードなどの「ゲーム」単体に課金しているユーザーが84万人以上いると知り、驚きました。
先日、人々が夢中になるゲームデザインについての特集をしましたが、NYTでもゲームは単なる「おまけ」ではなく、立派なコンテンツとして投資を行っていることがよくわかります。
ゲームに限らず、プロダクトづくりの観点でも大いに勉強になるインタビューでした。とてもうまくまとまっている記事です。
が、その上であえて身も蓋もないことを言わせていただくと、複雑でロジカルな理由ではなく、
「アメリカにはとにかくクロスワードパズル文化が深く根ざしている」
これが現地にいる者としての成功の理由です。
よって、クロスワードパズルも数独も、UX改善して日本のベンダーや新聞社が似たサービス始めても、こういうヒットには残念ながらなりません。
日本で類似例を探すのは非常に難しく、数独と書いている方もいますが、ちょっと違うというのが個人的な意見です。
もう少し社会的機能が強く、家族団らんのワンシーンに出てきて、家族みんなで話しながら解く、そんな感じ。
数独よりは四コマやアニメのサザエさんが近いイメージかな。
というくらい、文化色が強いもの。
記事の内容が間違っているわけでは全然ない一方、「なぜ皆が課金してでもやる?」をUXベースで書くと大事なものが落ちちゃっている印象ですし、日本にいる限りは伝わらないハズ。おそらく習慣化を上手にさせているのかと思います。クロスワードパズルの本を買うのではなく、毎日1問ずつ解いていくというのは全く違う体験なんでしょう。マンガを週刊連載で読んだり、15分番組のテレビを毎日見たりするのも近い体験なのかな。消費者の生活の一部に組み込まれる感じでしょうか。