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ドイツは先月、2045年までに国内の温室効果ガス排出を実質ゼロにする方針を打ち出しました。従来の目標を5年前倒す野心的な政策は、緑の党の存在を強く意識した与党の総選挙対策という側面があります。
日本で欧州の緑の党といえば環境で極端な主張を掲げるシングルイシュー政党のイメージがあるでしょう。しかし実際には各国の党指導部は外交分野などでも現実路線を掲げて左派政党の支持層や若者を取り込み、6カ国で政権与党入りしています。ここにドイツが加われば、欧州政治の分岐点となるかもしれません。
緑の党への支持は一過性のブームではなく、既に構造的なトレンドとなっています。緑の党は、その成立過程が示すように、SPD以上に左翼色が強い政党でもあります。このあたり、現実主義の権化でもあるCDUとどう交わるのか、注視しています。
緑の党が責任政党になる過程でも、官僚機構の動かし方などCDUから学ぶ点は少なく無いはずですが、その辺りの現実的判断がどこまで働くかは謎です。
それでも、ドイツのための選択肢(AfD)も、旧東地区では底堅い。コロナ禍の規制が長引けば、これから不満の受け皿になる可能性もある。
9月の総選挙前、最後の前哨戦は与党CDUの圧勝で幕を閉じました。ラシェット新党首は負ければ辞任とも言われていましたが、ワクチン普及に救われた格好です。とはいえ、今回は期待はずれだったとはいえ、9月総選挙で緑の党が連立の鍵を握る状況は変わらず、です。メルケル引退のカウントダウンが始まりました。