【完全版】ぜったいわかるSPAC
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取材協力させていただきました。流石てんこ盛りだがとても分かりやすくまとめていただきました。
私が特に取材で申し上げた部分は、2014年に未上場レイトステージ資金調達額がIPO調達額を超えて以降大きく伸び続け、これがこのままニューノーマルとして定着するのかと思われたところ、SPACブームの到来によって再逆転した、という論点です。
本稿を読めばお分かりの通り、SPACはある側面において未上場企業への投資ファンドにその性質が似ています。
一方で未上場レイトステージのユニコーン、デカコーンへの資金の出し手は従来の上場株のそれであるPE、ソブリン、年金らファンドなどが参入しもはや定着しきっています。
これをもって私は日ごろ「上場/未上場資本市場の境目の融解」と名付けています。
それはある意味ではマネーのデモクライタイズとも見て取れましょう。ただしリスクや混乱も付き物。制度の成熟や市場参加者のリテラシーなどが追い付くにはしばらく時間がかかる、それまで毀誉褒貶あるでしょうが、総じて私はアメリカらしいワイルドな資本市場の発展進化、イノベーションの一環として見ています。
注目のコメント
山本さんや池田さんのコメントにもあるように日本語ではなかなかSPACのことが分かりやすくまとまっている情報はなかったですが、今回のインフォグラフィックは成り立ちや今後がよく分かる大作ですね。
アメリカでは既存のIPOがある種の機能不全を抱えている部分があり、それに対する対抗策として、ダイレクトリスティングやSPACが生まれ/発展してきました。今後も上場に対するオプションは進化し続けていくでしょう。
日本でもSPAC解禁の動きがありますが、個人的にはそれ以前にやるべきことが数多くあると思います。結局SPACという手段だけ導入して、イノベーションエコシステムの発展という目的が達成されないという事態にならないことを願いたいですね。「日本ではほとんど誰もSPACのことをよくわかっていない」という池田記者の発言がありましたが、
この記事を読めば、間違いなく「だいぶ知っている」人になれるのではないでしょうか。
SPACの仕組みやブームの背景にあった問題など、ここまで詳しく、わかりやすく解説されているものはないんじゃないかな、と思います。
SPACについては、空っぽの箱…としか説明できない程度のわたしでしたが、そんな自分でもわかるように、疑問をひとつひとつつぶしていきながら、丁寧にビジュアル化していきました!
すこしボリュームもあるので、いますぐ読むのが大変だという方は、保存用にPICKしていただき、お時間ある際にお読みいただけると嬉しいです!アメリカでは4月に上場数が急減速したSPACですが、世界ではアメリカに自国企業を奪われまいと年内のSPAC解禁が迫る国が少なくありません。そして、日本でも成長戦略会議で解禁議論がスタートしています。
それにしても、昨年来の怒涛のSPACブームとは果たして何だったのか。取材をしてわかってきたのは、実は日本ではまだほとんど、「誰もSPACのことをよくわかっていない」ということです。
NewsPicksは、現地アメリカの主要なSPAC設立者、SPACを通じて上場した企業から、実務者、研究者たちを徹底取材しました。なぜ流行ったのか。背景にある構造問題はなにか。初日は、そんな疑問に答える「新しい上場の教科書」です。他のどこでも読めない内容になっているはずです。