【解説】アルツハイマー新薬承認「3つの注意点」
NewsPicks編集部
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有難い記事!ミソは、さいごのこの部分のようにも。完全なRCTも難しければ、「統計的有意差」がどういう経緯で出てきたのかは、やはり気になりますから。とはいえ、同社は昨晩に投資家向け説明会も行っているのもあってか、株価はストップ高続いてますね。
>>下山 仮に効かないと決定付けられて、承認が取り消されたとしても、発症前に他の抗体薬を投与する治験が続いています。
ただし、それでもダメになった場合、「アミロイドβ」が蓄積しアルツハイマー病発症の引き金になるという「アミロイドカスケード仮説」自体に疑問が出てきます。
注目のコメント
今回承認されたアデュカヌマブの効果については、医療者としては懐疑的にならざるを得ません。臨床試験で示された結果は、一部の患者群で認知症の進行をわずかに遅らせる(改善させるわけではない)というものですが、年間約610万円という薬価です。
費用対効果は低く、もしも高齢化がすすみ認知症の患者さんを多く抱える日本でも承認されたとすると、現行の医療保険制度を見直す必要が出てくるほどの事態になると思います。アルツハイマー征服という本を読むと今回の新薬の出来るまでのアルツハイマー病克服に向けた人類の叡智の結集の具合が読み取れます。まだまだ道半ばという感じではありますが。。