三越伊勢丹、新宿・日本橋店の再開発に着手
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新宿・日本橋店の再開発については、百貨店部分のサイズを各マーケットニーズに合わせて適正化しつつ、ホテル、レジデンス、オフィスを含む複合開発に発展させ、新宿店のコンセプトを「ファッション」、 日本橋店のコンセプトを「文化/伝統」とした上で、まちづくりにより新たな価値創出を目指すようです。
● 三越伊勢丹グループ 2021年3月期決算説明会(27頁より)
https://pdf.irpocket.com/C3099/gtYS/Vbtd/rWOr.pdf
これまでとは若干異なる実績とビジョンをお持ちの新社長さんが、従業員さん各位からの多種多様な意見も取り入れ、様々な再開発プランを今後計画なさるような雰囲気がメディアから伝わってくるので、再開発の着手もまだ先ですから随分と先の長い話ではありますが、楽しみではあります。
日本橋店については、近隣にて三井不動産さんを中心とした大規模な再開発が済んでいますので、その街の雰囲気に合わせつつ、既存建物の外観や雰囲気を保存した複合用途ビルを建設するとすれば、ハード面では東銀座の歌舞伎座を再開発した時と似た完成図を想像しておりますが、やはり近隣で三井不動産さんが取り組んでおられる木造高層ビルの類似形も検討対象になるようにも思います。
ソフト面では、最先端技術力を駆使した驚くような販売・サービス手法を開発できる余地が多分に存在していると思います。主な販売ターゲット層が、いわゆる富裕層と海外在住のお客様だと思うのと、再開発はまだ先の話ですので、どうせならば、世界が驚くほどの画期的な販売手法を開発してはいかがかと思います。
注目のコメント
百貨店という概念を超えた、そして「単なる売り場」という概念を超えた新たな人の動きの創出に期待します。
人々が楽しく集いそして未来への期待を持って物やサービスや体験への支出をする。消費は活力!元気の源。
日本のトップである伊勢丹浦和新宿店の作り出す世界はやっぱり日本一ワクワクする場所であって欲しいと期待しています。
周辺との協業で新たな可能性が出てくるのでしょうか?
そこにも期待です。百貨店という存在を起点に考えるのではなく、思い切りカスタマー起点で、新宿三丁目に求められること、日本橋に求められることをやりきってほしい。
それは形としての建物や店といった物理的なものだけでなく、百貨店の接客のあり方や営業時間、そして館内に流れる音楽に至るまで、何から何までゼロペースで考えてみるべきものだと思う。
結果として今の百貨店に近いものになれば、それはそれで良いし、そうならなければ新しい世界が見えてくるわけで。
少なくとも、現状起点で考えても、明るい未来は無いと思うのです。これまでの百貨店モデルが終わっていることは誰でもが分かっていた。
しかし、今回のコロナで新たな発見ができたのは、エッセンシャルな生活だけでは人間は生きられないということ。
飲み屋で仲間と一杯やること、スナックでママとカラオケで歌うことはオンラインでは満足できないことがわかったはずだ。
では買い物ではどうか。
私は今こそ、生活文化の伝道師としての百貨店に期待したい。
文化、芸術はこのコロナでひどく痛手を受けている。元々、支援がなければ文化や芸術は生き残れないものだ。しかし、これまでバッハ、モーツワルトの時代から、パトロンが文化、芸術を支えてきたのだ。
百貨店も江戸時代から昭和の初めまでこういうパトロンとしての役割を担ってきた。だからこそ、人気も価値もあったのだ。
だが、今や専門店、ネット通販に押されてテナント化してしまった百貨店にはその文化を支える力がなくなってしまった。しかし、これまでの人と人の繋がりはまだ残っている会社もあるのではないか。
ないのなら、今こそそういう無形資産とのつながりを持ち、そこと共に復活を目指す方向を目指すべきではないだろうか?
そういう意味では、百貨店企業単独ではこの復活は難しい。新興企業とともにビジネスモデルを再構築しながら、新たな文化、芸術の伝道師として、日本文化、芸術、音楽を若手も含めて支援するプラットフォームとして百貨店の器を考えることはできないだろうか。
私が入社した頃の百貨店の取締役には文化や芸術の匂いがした。まあ、その時は「遊んでばっかりで、ええなあ」と思ったものだ。人間も会社にもゆとりがないとダメだなとつくづく感じる。