【直撃】世界の果てまで、共同投資する謎のファンド
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2020年、ラテンアメリカへの投資は過去最高の488件に達しました。41億ドルが流れ込んだことになります。ソフトバンクビジョンファンドをはじめ、海外のVCたちのお金が入っています。コロナ禍でありながら、かなり好調。VCたちが、コロナでオンラインになり、海外案件への投資にさらに目を向けたことも後押ししているようです。
エンデバーは、誰もがラテンアメリカ、中東に可能性を見出す前に起業家を育てたこれまでの歴史があります。それが今、時代を経て起業家がそれらの地域から育ち、ネットワークを豊かにしている様子がよくわかりました。
Rappiも今は誰もが知る南米発のスタートアップですが、エンデバーで採用された時はその前身のGrability と言う企業でした。彼らのビジネスアイデアをさらにブラッシュアップさせるために世界有数のアクセラレーターのYコンビネーターに行くべきだと言って送り出したのもアレン・テイラーをはじめとするカタリストです。そこで今のRappiが生まれました。
VCやアクセラレーターの性格とは違う組織だからこそ、ライバルにはならずおいしいところを利用できるのも組織がうまく回っている理由なのだと感じます。
ちなみに、ハーバード大学合格より難しい(12%)エンデバー企業への選抜(2.3%)。日本からもWHILL、Sansan、ラクスル、ユーザベース、セブンドリーマーズが選ばれています。新興国のスタートアップ投資はとてもハード。育てることを前提にしたVCとはユニークですね。このレポートに出てくるCheckout.comは2021年1月にも4.5億ドルを調達。総調達額は8.3億ドルになっています。
AdidasやSwarovski、Samsungなどのグローバル企業が同社のサービスを採用しています。エンデバーは日本にも拠点を置く世界最大の起業家支援NPOのひとつです。その投資アームがエンデバー•カタリストになります。
起業家支援というとみんなに平等に!という印象持たれるかもしれませんが、エンデバー本体のプログラムへの参加基準は極めて高く、各地域から支援対象に選ばれるスタートアップは数社です。エンデバー•カタリストに関してもアランが言っているように明確な基準を設けて投資を行っています。
エンデバー、エンデバー•カタリストは記事でも語られているように、ローカルなスタートアップをグローバルにするのをサポートしてきました。日本からもこういったエコシステムを活用して、ビジネスを拡大させるスタートアップアップが増えていくことを願いたいです。