Metropolitan Opera Faces Challenges as It Prepares to Reopen

コメント

選択しているユーザー

• 武井 涼子

  フェリス女学院大学/ 二期会 教授/ 声楽家

  ・2021年06月06日

  総裁のゲルプ氏はユニオンを諸悪の根源扱いしているので、このような記事になるのだろうと思う。不思議な海外関連出費があったりすることを追求するユニオンとは元々すごい対立しているし。パンデミック中のメト所属の音楽家に対する扱いもひどいものだった。
  
  今後メトがどうなって行くのかが心配。そうでなくてもゲルプ総裁の元で経営が厳しくなっている時にこのパンデミックだったから。彼も最近は自分が一番熱心に進めてきた映画の世界配給が、メトの観客を減らす要因になっていることを認めている。映画が悪いんじゃなくて、その公開方法に問題があるだけだとは思うけれど。
  
  ゲルプ氏が2008年に引き継いだ時は総裁交代の大きな理由の一つが有料の客席稼働率が75%を切ったからということだったが、今や75%なんて夢のような数字になってしまっている。とはいえ客席の平均年齢を下げることはじわじわと成功している。
  
  誰が舵取りしても難しい局面であることは事実。ただここ数年の舵取りにはかなり疑問がある。そろそろ時期的にも…ということはあるが…