JR東、変動運賃制の意向を企業に調査へ
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注目のコメント
教養として知っておいていただきたいので記載しますが、企業が社員のために通勤交通費を支払うのは義務でも当然の権利でもなく、「福利厚生」です。
こんなに手厚く全員に当たり前のように支払うのは日本独特の文化です。
JRが企業にヒアリングするというのは、それだけ日本においてはエコシステムとして成り立っていることの証左だと思います。
通勤交通費がなぜ日本では当たり前のように支給されるのか?については厚労省の以下の記述が参考になります。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000020thx-att/2r98520000020tm6.pdf
「我が国の給与制度のなかに通勤手当が取り入れられるようになったのは、戦後のことである。その背景には、住宅事情のひっ迫が特に都会地において顕著で、多くの者が遠距離通勤を余儀なくされるようになり、通勤費が少なからざる負担となったという事情がある。また、昭和30年代以降の経済の高度成長期においては、不足する労働力の誘致のための施策として、この手当が用いられたという面も少なくない。それが定着して、今日においてはいずれの企業においても、欠くことのできない手当と位置づけられるに至っている。」新しいね、ホリエモンが書籍でだいぶ前に提案してたけど。
もちろん頭の硬い人たちから、否定する意見は出るだろうね。
今までと同じ通り暮らせるわけないのに。
メリット
1.ダイナミックプライシングを導入すれば、経済合理性によって、ピークタイムを避ける流れになるので、必然的に過密満員電車状態も緩和される。感染対策上、精神衛生上もメリットあるかと。
2.通勤手当増大が回避するために、変動制の出勤を認めるようになり、多様な働き方を促進され、交通費が下がる可能性あり。
3.電子マネーの利用が促進される。
デメリット
1.通勤手当の処理が複雑になりそう
2.交通費が増大する可能性
3.現金だと不便
どちらにせよ、福利厚生である交通費の課題が一番大きな収入元なので、どのように運用しやすい定期券システムにするのかが肝要かと思われる。ダイナミックプライシングの目的をどこに置くのか。
・運賃収入の最大化
・ピークカット(満員電車の抑制)
それによって設計も変わってきます。
JR東には、目的を見失わないようにしてほしい。