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東海と関東甲信の梅雨入り 過去6割で同じ日 今年の関東甲信の梅雨入りは?

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  • 国内航空会社 気象予報士

    東海地方と関東地方は何百kmも離れたような場所でもなく、緯度もほぼ同じで、さらに同じ太平洋側ですから、本質的には梅雨入りで何日も差が出るようなものではありません。特に梅雨入りや明けの確定値は、夏がおおむね終わった9月に決められるものですから、それで大きな差がでるほうが、どういう気象状態だったのか気になるようなものです。
    今年は普段なら仲良く並んで走っているはずの東海と関東が、一馬身差どころか、東海がゴールしてもまだ最終コーナーにすら関東が見えていないので何をしているのかとやきもきするような状態になっています。ただし、確定は9月になってからですので、ずいぶんと気の長いダービーということもできます。

    今年の梅雨シーズンの雰囲気は、1963年に似ている部分があります。1963年は、例えば関東地方では5月28日に梅雨入りと速報されていましたが、結局確定値では走り梅雨としていた部分も梅雨とカウントすることとしたため梅雨入りは5月6日で確定することとなりました。この年は四国や近畿では梅雨入りの日が「特定できない」としており、東北地方などで梅雨明けの特定ができないことはあっても、梅雨入りの特定ができないというのはなかなか珍しい事例となっています。
    今年は5月の早い段階から太平洋高気圧が明瞭に見え、この勢力が増してくることにより前線が活発になってきたのですが、5月末になると太平洋高気圧の勢力が東寄りに移ってしまっているほか、上空のジェット気流も東アジアで弱まってしまい、前線自体の活動が不明瞭になってきてしまいました。かといって南からの湿った空気は本州まで北上してきておらず、梅雨前線がはっきりと定常的に見えにくいような状態となっています。
    来週末には太平洋上でまた熱帯低気圧を表現する数値予報モデルが複数あり、これによる影響で前線の位置も大きく変わる可能性があります。順調に梅雨入りするのか、それともまた梅雨入りがお預けとなるのか、梅雨時は例年予報が難しい時期ですが、今年はさらに難度が高いように思います。


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