ヤフーニュース個人」をクビになった私が見た「個人発信ニュース」の歴史的な意義(後編)(水島宏明)
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注目のコメント
放送批評懇談会の機関誌GALACでの盟友、水島さんがヤフーニュース個人をクビになったそうです。山本一郎さんもクビになったのが話題になりました。
水島さんのこの記事で、記事の書き手と編集部の関係に問題があるのがわかりました。確かに掲載した後から一方的に文句をつけられるのは、普通ではありません。
普通の編集と執筆者なら、記事を書く前にテーマや内容について打合せし、書いた後も修正などのやりとりをし、最終的には双方が納得の上で掲載します。NewsPicksもそうですし東洋経済オンラインもそうですし、個人ではないYahooニュースもそうでした。
私はヤフーニュース個人のオーサーにはなったことがないので実体験はないのですが、水島さんの記事から思うのは、ヤフーニュース個人の編集部とオーサーの関わり方の中途半端さです。記事に注文をつけるなら少なくとも掲載の前の段階でやるべきです。そして双方納得の上で掲載すべきです。ヤフーニュース個人がメディアであるなら、これはギリギリ最低限の義務です。メディアではなくただのプラットフォームなら、事後に文句を言うのはなしです。
おそらくヤフーニュース個人の編集部の規模だと記事ひとつひとつをチェックし修正の打合せをする手間はかけられないのではないかと推測できます。かと言って掲載した記事について抗議を受け責められるのも困るので、掲載した後で問題があると編集部が判断したものはオーサーに注文をつけるという今の形になったのではないでしょうか。
これはあまりにも中途半端です。ヤフーも企業としての社会的責任があるのですから、やるならちゃんと編集部の体制を整えるべきです。それだとコストがかかり過ぎるというなら、ヤフーニュース個人を廃止すべきです。親会社のZホールディングスも含め、企業の社会的責任をもっと大切にするべきではないでしょうか。