スプーン辞退の客にポイント付与 セブン、プラ製品の削減で実証
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スプーン有料化は経済的な賦課をかけて行動を変える手段。ポイント付与はその逆で、経済的便益をあげて人の行動を変える手段です。
一般的には、実施する側からしてみれば、賦課よりも便益をあげる方がやりやすいと言われます。日本で、従来から環境「税」よりも補助金等の助成的手段の方が好まれてきたゆえんです。
いずれにせよ、同率であればインセンティブ機能は同じ。どちらが必ず良いというものでもなく、両者をうまく組み合わせることで相乗効果を得られます。
有料化するにしても1本3円とか5円とか、いずれにせよ同じくらいの価格になるでしょうから、今回の3ポイントというのが果たして適正なのか、法制化前に実験でどう出るか楽しみです。法制化前の、事業者による段階的導入の試みですね。
プラスチック問題に対する総合的なアプローチを規定する「プラスチック資源循環促進法案」は国会審議入りし、2022年度の施行が見込まれているところです。この中で、プラスチック製カトラリー類の有料化も議論されています。
検討されている有料化案では、「受け取らなかった客にポイントを還元すること」も受け容れる可能性があり、この点はレジ袋有料化の際と異なっています。
有料化は直接的に効果が現れやすい施策で、レジ袋有料化の際には辞退率が70%を超えることとなりました。セブンのポイント還元はそもそもnanacoユーザーでないと恩恵を得られないこともあり、有料化ほどのインパクトは期待できませんが、一定の効果は出てくるかと思います。