「夜の街」関係者に集団接種 政府内で浮上
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2009年新型インフルエンザパンデミックのときも、ワクチンの供給が限られる中で、誰に優先接種するか、というのは大きな議論になり、かなりもめました。
各々のウイルスの性質にもよりますが、基本的には、
① 職種ということであれば、感染リスクが高く、かつ、人々の生活に不可欠である職種から
(当時は、Ⅰ:感染拡大防止・被害の最小化に資する業種・職種、Ⅱ:国民の生命・健康・安全・安心に関わる職種、Ⅲ:国民の最低限の生活の維持に関わる職種、と順位付けされましたが、今見ると、必ずしも妥当な順位付けと思えない職種も入っていますね。http://202.214.194.148/jp/seisaku/ful/syakai/dai1/siryou4-1.pdf)
②その方自身の生命安全を守る、という観点からは、高齢者や基礎疾患のある方から、
ということになります。
現在、新型コロナウイルスのワクチンについては、医療従事者、高齢者、という順番で来ていますから、その次は、基礎疾患のある方、そして、職種でいえば、高齢者施設等の福祉、保育・教育現場など集団と密に接する方々、治安や交通等のライフラインの維持に不可欠の方々、と考えるのが妥当であり、国民の理解も得やすいと思います。
「夜の街」のように、単に「クラスターが発生した場所かどうか」というのは、また違った観点になります。その職業の方々の生活の維持、という点からいうと、現在、休業・時短要請がかかっていたり、新型コロナの影響を受ける業種は、このほかにも多岐にわたりますので、この案では、合理的な説明がつきにくいだろうと思います。
ワクチン接種が迅速適切に進められていけば、こうした問題も一挙に解決するのですが・・・
注目のコメント
いわゆる「夜の街」は感染拡大の端緒になるクラスターが発生しやすいなど、過去の経験、データから分かっているところがあるので、局所的に優先して対応していくこと自体は良いアイデア。
全国一斉接種もそうだが、実利的な意味のない「公平性」は、政治が説明責任を逃れるためのレトリックになってしまっているところがある。非合理でも公平性を担保したといえば批判を防げるかもしれないが、結果がなかなか出ないのでは意味がない。
ロジックで説明を尽くす覚悟を持って合理的な政策判断をしてもらった方が国民の命と経済のために良い結果につながると考える。6月末までに1億回分、9月末までに更に7000千万回分、計1億7000万回分ある供給に対し、医療従事者480万人、高齢者3600万人、併せて4080万人全員に2回ずつ打って8160万本ですから、8840万回、4420万人分は他に回せる勘定です。それをどのような優先順位で打つかということですね (@@。
変異株が出ているとはいえ壮年以下の年齢層の死亡率は極めて低いですから、接種で守るべき人の順番を考えるより、感染を広めるリスクの高い順に接種する方が、万人の命を守る上でたぶん効果は高いでしょう。「夜の街」も一つの職場で、しかも勤めている人も客も感染リスクが高いことを斟酌すれば、どのみち職場ごとの接種を進めるなら、優先的に接種する職場の一つとするのは極めて合理的な判断です。
でもねぇ・・・ 私の居住地域の接種場所は今も常に満杯で、高齢者の予約すら容易には取れない状況です。そうしたなかで“不要不急”と見做す人が多いだろう夜の街の優先接種を是とする人がどれほどいるものか。多くの国民はたぶん不信と不満を抱くんじゃないのかな (・・?
他の制限を解除したのち「夜の街」だけ営業禁止とすることはたぶん難しい。国民の多くから批判を浴びるだろう政治的コストを払って政府と自治体が敢えて合理性を優先するなら、打ち手不足を増幅することがない限り、釈然としないものの受け入れざるを得ないところであるように思います。 (^^;