蓄電池劣化を事前検知、産総研が測定法開発 事故を防止
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AISTは従来から蓄電池の非破壊・加速試験を実施してますが、劣化測定となると簡単では無いですね。蓄電池の種類(組成)✕使い方(用途)✕環境条件(使用条件)の数だけ測定法も存在しかねないからです。
測定法も大きく分けて、等価回路として電気的に測定する方法と、電池内の物理化学現象を基にシミュレーションをする方法が有ります。前者は交流インピーダンス法、後者はNewman法が代表的です。
経産省は2018年にも「リチウムイオン電池残存性能の評価法のガイドライン策定」と公表していましたが、現在公開されているのはこの程度です。
●電池性能見える化ガイドラインVer 1.0
http://www.cev-pc.or.jp/xev_kyougikai/xev_pdf/xev_kyougikai_guideline_jp.pdf
以下でもコメントしましたが、測定法の技術の問題というよりも、ルールメイキングの問題で、仮にAISTが客観的かつ科学的な測定法を開発したとしても、自社の蓄電池の性能が悪くなるような測定法を採用するかは、中韓メーカーを創造すれば察しが付くでしょう。
https://newspicks.com/news/4187517
あとは国内メーカーは自社で既に測定法持ってます。コンペ形式にするなり、民間の智慧を結集することはたやすいはずで、なぜAISTなのか、NIMSじゃないのか。
(参考)
●パナソニック、リアルタイムで電動モビリティのバッテリー状態を把握できるサービス開始
https://newspicks.com/news/5421326
●リチウムイオン電池の劣化、日立ハイテクが即座に診断
https://newspicks.com/news/5461945
本格的に電池の劣化を研究するには何十年もかかります。経験的な「ルート則」に則れば個人でも推定出来ます。
●PyStanでリチウムイオン電池を劣化推定
https://newspicks.com/news/5441604
こうした公的機関による研究着手を記事にするのであれば、もっと具体的な課題や手法、期間と利活用の点にまで踏み込んで取材をして欲しいですね。METIのガイドライン公表の記事から3年以上経ってますが、その後は梨の礫です。