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中国国民の多くは、中国共産党が武力で学生たちの抗議活動を弾圧した六四天安門事件のことを知りません。あるいは「知らない」と答えます。天安門広場に敷かれている石も、天安門事件以降、新たに敷き変えられました。血に塗れた石では不吉だからだと聞かされたことがあります。
天安門事件は、学生たちが共産党に正面きって民主化を要求し、これを軍隊を使って弾圧したもので、中国共産党が消し去ってしまいたい歴史なのです。中国国内では、天安門事件に触れることさえ危険なのです。
以前、英連邦のある国の情報将校が、「お前たちは、何が行われたか、自分の眼で見ていないから、感覚としてわからない」と言ったことがあります。彼らは、種々の情報収集手段によって画像で見ていたのです。
一方で、人民解放軍の将校は、当時、先に人民解放軍の軍人が何人も抗議活動を行なっていた者たちに惨殺されたと言っていました。天安門事件に関しては、抗議活動を武力で鎮圧するために、共産党のある部門がわざと抗議活動を煽り、暴力的なものに発展させたという話もあります。また、当時、中国全土から学生が集まりましたが、最初に抗議活動を始めた北京を中心とする学生たちは暴力は使いませんでした。趙紫陽と直接対話できた後、北京の学生たちは引き上げ始めましたが、当時、交通事情の悪い中国で地方からようやく集まり始めた地方の学生たちは、自分たちがせっかく来たのに活動が収束しかかっていることに納得できず、収まりがつかなかったと言われ、彼らが暴力行為に走ったとも言われます。
天安門事件は、趙紫陽の発言録など、様々な資料に基づいた研究も行われていますが、中国共産党があらゆる手段を用いてこの事件を抹殺しようとする限り、全体像を明らかにすることは難しいかもしれません。