「資本論」への関心高まる コロナ禍で“経済格差”など意識か
コメント
注目のコメント
資本論ブームは、経済危機のたびに蒸し返される(失礼)流れです。
確かにマルクス学派による資本主義への批判的な分析は傾聴に値する点があるわけですが、一方でマルクス学派の最大の弱点は、現実的なオルタナティブを全く示せないところです。批判対象への分析は舌鋒鋭くても、彼らが描く対案?は観念論や理想論に終始してしまいます。
こうした点も、先のリーマンショック直後と、何ら変わりません。5/30 7:00〜のNHKニュースをたまたま見ました。本記事には記載がない斉藤幸平氏のコメントVTRもあり、その内容は要約すると下記の通り。
・コロナ禍で収入が減ったり職を失った人がいる。
・コロナ禍が資本主義の矛盾を浮き彫りにしており資本主義では世の中が立ち行かない。
・タワーマンションに住んだところで洪水被害の時は足元ぐちゃぐちゃになる。
長いインタビューから切り取りしたからだと思いますが、資本主義の否定するに十分な論拠は無かったし、タマワンの件はもはや資本主義関係無いし不思議な話でした。
本記事や5/30の放送から受け取るNHKの意図は「資本主義が環境破壊、格差社会を生んでいる」ということのようですが、結び付けるには無理があるので残念ながら内容に繋がりがない記事になってます。
あれこれ考えて結果を出した人が、しっかり対価を得られることが理想だし、その点は誰もがそうあるべきと考えると思います。そして対価=富というのが資本主義であるかと。
格差社会の是正として改善されるべき事柄は「努力しても、大きな成果を出しても、自分にはほとんど見返りが無い」ことや、「不合理な徴収がある」など理由で構造により一部の上位団体や支配者が富を独占している構図です。
この問題点は社会主義を志すと是正されるのでしょうか?世界を見渡すと社会主義国は図らずも「独裁政権」のようにトップが10年以上変わることもなく、豪邸に住んで裕福な生活をしているようですが。
ましてや環境問題は資本主義と関係する問題点なのでしょうか?
こんな脈略が無いニュースを垂れ流す放送局が、必死に営業してスポンサーからスポンサー料を取る訳ではなく、一般国民が拒否権無く視聴料を徴収されている現実がまず是正されることを願います。