【解説】世界一の「宇宙強国」を目指す中国の野望
NewsPicks編集部
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2015年公開の映画Martian(邦題:オデッセイ)で、アメリカが窮地に陥った際に助ける能力を持つ唯一の宇宙機関として中国が描かれていた。今の宇宙開発にかける国のリソースを見ていると納得感しかない。
注目のコメント
宇宙ステーションの意義は、ほぼ実験施設ですが、中国の天宮シリーズが、2020年代後半には唯一の大型の宇宙ステーションとなります。中国が宇宙における唯一の実験施設を保有して、諸外国にその場を提供することには、確かに意義があります。
20世紀には、宇宙飛行士になるのは英語かロシア語の習得が必須でしたが、中国語の習得が必須になる時代が来ます。
冷戦後、宇宙ステーションは、米国とロシアを中心に、国際共同プロジェクトなり、国際宇宙ステーション(ISS)として具体化されました。国際共同の時代は、もう終わりました。ロシアは、独自の宇宙ステーションを建設する計画がありますが、実際、いつになるかはわかりません。インドは、独自の宇宙ステーションに向けて旺盛な意欲を表明してはいますが、新型コロナウィルス対策の予算を削ってまでできることではないでしょう。
とにかく、宇宙に実験施設を持つというだけで、数十兆円かかるプロジェクトです。短期的な費用対効果だけでいえば、高すぎる買い物で、今それをしようというのは中国だけでしょう。中国の宇宙開発は民間も非常に元気がいいです。まったく全体像を追いきれていませんし玉石混交ですが、新興スタートアップがごまんとあります。勢いを感じます。