大手企業賃上げ率は12年ぶり低水準
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総平均は1.82%ですが、製造業が1.88%なのに対して、非製造業は1.42%と、好不調の差が鮮明です。そして、回答社数をみると、相対的に好調な製造業が82社、不調な非製造業が7社。実際の社数は非製造業の方が多いので、総平均の賃上げ率は1.82%よりかなり低いことが想定されます。
注目のコメント
日本の大手企業の多くは年功賃金カーブを持っていて、賃金の高い高齢者が去って賃金の低い若手が入って既存従業員が1歳年を取ることで2%程度賃金が上がります。この定期昇給部分は、企業の総人件費には中立です。「大手企業の月給の賃上げ率は平均1.82%となり」とありますが、定期昇給部分を除けば、実際には横ばいかややマイナスというのがたぶん実態でしょう (・・;
賃上げ率は平均1.82%と平均値として0.35ポイントの下落ではありますが、業種別にかなり業績に差が出ていますので、平均に意味がないような状況になっていると思います。人の動きに影響を受ける、空運(旅客)、陸運(旅客)、旅行ほかサービス業全般が全体を押し下げ、ITなど好況業種を除けば、慎重な対応をした結果、賃上げ率が抑えられているものと分析できます。