4月の失業率、2.8%に悪化 コロナ影響、長期化鮮明
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就業していてももっと働きたいと考えている人や、非労働力人口の中でも働きたいと考えている人も加味した広義の失業率ともいえる未活用労働指標(LU4)では、今年1-3月期時点で+0.6ポイント上昇の7.1%の水準にあり、特に男性が+0.5ポイント上昇の6.1%にとどまっているのに対し、女性が+0.7ポイント上昇の9.1%の水準にあります。
この理由としては、非労働力人口の中で、働きたいと考えていても就業環境の厳しさや感染を恐れて求職活動していない人たちが失業者としてカウントされていないこと加え、女性の割合が高い非正規労働者を中心にもっと働きたいと考えている人が多数存在すること等が推察されます。
景気が良くない割りに失業率が低く抑えられているからと言って、楽観視できないということは未活用労働指標からも明らかです。緊急事態宣言・まん延防止等重点措置のマイナス影響が浮き彫りになる結果となりました。
季節調整値でみると、就業者は2カ月連続の減少。男女ともに減少しています。
それ以上に懸念されるのが、労働力人口が大幅に減少したことです。今年1~2月の緊急事態宣言時には労働力人口は全く減りませんでしたが、今回は職探しを諦めた人が急増しているようです。長期化する活動制限で、雇用環境が悪化している様子が窺われます。当然、労働力人口が減ったということは、その分だけ失業者が抑制されたことになるため、失業率は公表値以上に悪化していると見るべきです。枩村氏が労働力調査の数値の詳しい解説をして下さっていますが、その通りかと思います (@@。フムフム
なかでも4月は、昨年4月から6月にかけて104万人減ったのち少しずつ回復を続けていた雇用者(≒会社等に雇われている人)が一気に43万人の減少に転じたのが気になります。頑張って雇用を維持してきた経営者の心が今回の緊急事態宣言で折れ始めているのでなければ良いのですが・・・ (・・;