【最先端】サプライチェーン問題は「テクノロジー」で解決できる
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アパレルメーカーが産地トレースできない理由として、複数の原料が混在していることが大きい。
さまざまな原料を組み合わせて、紡績や生地作成、染色や裁断という加工プロセスを経て、最終製品にいたる。
原料の時点で、特殊顔料を混ぜるというアイデアとテクノロジーは面白いが、サプライチェーン上の全てのプレーヤーが合意しなければ成り立たない。
以前の記事にもあったが、新疆ウイグル産の綿花は世界の20%に及ぶ生産量を誇る。現時点で産地特定できていないサプライチェーン上の会社や工場が、このプロセスに合意するかは難しい問題だ。
注目のコメント
ブロックチェーンを使ったトレーサビリティは数年前から、実用に向けて様々な取組みがされていました。
領域としては、食品の安全性や輸出入業務への活用可能性について、が多かった気がします。
新しい所で、芸術作品の著作権トレーサビリティなどもありました。
今回のコロナの影響で、サプライチェーンの継続性に関心が高まり、新たなサプライヤーを探す際に、その信頼性を確認するためのプラットフォームも存在します。
本記事のように、取引があるサプライヤーの健全性の可視化について、ブロックチェーンで貢献できる範囲は大きいのだと思います。
以下のような活用の方法もあるんだ!と興味深かったです。
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>「Thank My Farmer」ではコーヒーのトレース機能を使って、生産者の顔が見え、栽培している環境・気候からサプライチェーン上の輸送ルート、自分が受け取ったコーヒー1杯までの物語を見ることができます。さらに特徴的なのが、生産者の困りごとや要望が書かれており、消費者は「Tip the Farmer」という支援機能を使って、学校の設備改善、道路整備などを支援することができるようになっています。
デジタルを活用した社会課題、是非推進していきたい領域です。
★ サプライチェーンの可視化とトレーサビリティを実現するIBM Blockchain
https://www.ibm.com/think/jp-ja/business/dx-intelligent-supplychain/アパレルのサプライチェーンの把握が特に難しい理由は、繊維があらゆる国の原料をブレンドして作られていることや、縫製や染色など多くの工程を踏むからだと言われています。
実はこのような問題をデジタル技術を使ってサプライチェーンを可視化している企業は他にもあります。しかしFibreTraceの特徴は記事中にもあるように、物理情報である顔料とブロックチェーンの両方を用いてトレースしているため、正確な情報を得られるという点です。
マーサーCEOは技術を丁寧に説明してくださり、また今後より多くの場所で名前が出るとのことから、この技術が社会に変化をもたらす自信と希望を持っていると感じました。現在は米国や欧州の企業からの問い合わせが多いそうですが、そう遠くない将来にFibreTraceの名前を日本でも聞くようになるかもしれません。顔料を埋め込むという手間とコストがネックになるような気がします。原材料の出自はわかるのですが、糸にし、生地にし、製品にするという加工工程はどうするのか気になります。縫製は下請けの孫請け、内職の人たちに依存しているケースがあります。ここでも人権デューデリが求められています。ブロックチェーンにこれらの工程をすべて記帳する仕組みのコストは相当なものになるのではないでしょうか。
トレーサビリティは必要不可欠です。さらなる進化をみたいものです。