インド株国内感染、累計29人に 置き換わり「可能性かなり高い」
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新たな変異ウイルスの広がりのニュースに関連して、「水際対策の失敗」を謳う意見をよく拝見しますが、ポイントは必ずしもそこではありません。
水際対策の目的は、”buying time”すなわち時間稼ぎであり、どんなに水際対策を強化したとしても変異ウイルスの流入を完全に防ぐことは不可能です。これは、あらゆる国で遅かれ早かれ変異ウイルスへの置き換わりが起こっているのを見れば明らかです。
このニュースを受けて私たちがやるべきことは、水際対策を嘆くことではなく、感染予防策の徹底およびワクチン普及への協力です。↓こうならないように・・・。
これまでヨーロッパで最も感染者の多かった英国(例:新規感染者数6万人/日(1月上旬))では、その後、ワクチン接種の進展等もあり、新規感染者数が減少していました(2.4千人/日(5月25日))。
しかし、4月からインド変異株が急激に拡大し、ハンコック保健相は、5月27日の記者会見で、感染件数が約7千件となり先週から倍増、新規感染件数の最大75%がインド変異株になっている、と明らかにしました。
実際に、英国のゲノム研究所(Wellcome Sanger Institute)の調査によると、英国各都市でのインド株への置き換わりが4月中旬から急激に進み、5月15日時点で、81% (ベッドフォード)、90.4%(ブラックバーン)、 64%(ウィーガン) 等となっています。
https://www.bbc.com/news/uk-57275276
https://www.bbc.com/news/health-57157496
日本も、水際対策の徹底(インド等からの入国は厳しくしましたが、変異株流行国・地域以外からの”2週間の自宅待機”は実効性が疑問)、ワクチン接種の推進、感染防止策の徹底・・・やれることを最大限やっていくしかありません。イギリス株の東京での置き換わりが始まったのが、3月末。次のインド株への置き換わりまでに、どれだけワクチン接種を進められるか。1回目の接種だけでも重症化リスク軽減に繋がります。