ボルヴィック水源、くみ過ぎで枯渇の危機か 仏
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2020年12月にキリンビバレッジが日本での販売を終了したボルヴィック。輸入天然水から国内天然水へのシフトの象徴であり、業界全体での国内生産ミネラルウォーターのシェアが上がっていることからも、日本国内でも水マネジメントの重要性は高まるばかりです。
■日本ミネラルウォーター教会 統計資料:https://minekyo.net/publics/index/5/
ボルヴィックの水源地の枯渇が天候や気候変動によるものなのか、過剰な採取によるものなのか。ダノンと学者の見解が一致していないと記事にはありますが、実際に枯渇の現象が起きている以上、マネジメント(モニタリング・汲み上げ量や頻度・涵養等)の状態がベストではないと推測されますので、地域一体の実質の管理者に厳しい視線が向けられることとなります。欧州では珍しい軟水。日本ではもう販売停止してるようですが、ボルビックに限らず地球の裏側で汲んだ水を大量に輸送すること自体、今の時代の価値観に反しているということでしょう。
ブラジルは資源大国の一つに数えられます。水資源も然りでミネラルウォーターの生産国としては世界第4位、世界のシェアとしては全体の7%を占めていると言われています。価格としては1Lのミネラルウォーターで40円程度、20Lのウォーターサーバーは配達料込みで250円程度と他国と比べればだいぶ安いと思います。
その豊富な水資源の利権を巡って、10年ほど前に外国人によるブラジル各地にある水資源が豊富な地域の土地の買い占めが起こりました。特に人口が多い国による買い占めでしたが、買い占めのスピードが早すぎて周辺地域の地価高騰を招き、政府は外国人単独によるブラジル国内の土地購入を禁止しました。
買い占められた土地がその後どうなったかは分かりませんが、おそらくあの手この手で土地をまだ買い占めているのではと察します。水資源を巡っては国境は関係なく、既に10年以上前から他国による青田買いのような行動が始まっているというのが現状です。