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歴史的に見て、マクロ政策の「失敗」との評価がほぼ確立している事例は、1970年代前半の狂乱物価と1980年代後半のバブルですが、いずれも「円高恐怖症」がその時の政策を大きく突き動かしたのが共通点と思います。

 これらを踏まえても、変動相場制を採る以上、円高、とりわけ対ドル円での円高を取り上げて過度に反応するのは、後々高くつく「その場しのぎ」であって、中長期的には良い結果をもたらさないと思います。
 円高への懸念の非対称的な強さは、産業が十分に国際化を果たしていない証左とも言えます。また、自国通貨安は輸出刺激的かもしれませんが、一方で優秀な人材やリソースを日本に呼び込む上では障害となり得ます(これらの問題は、近年、ますます大きくなってきているように思います)。また、通貨をキーカレンシーにしていくという観点からも、当局が自国通貨安を指向していると思われる通貨は持ちたがらないでしょうから、やはり障害となります。

 もちろん、だから円高が良いという訳ではありません。「為替レートは経済のファンダメンタルズを反映すべき」ということに尽きると思いますし、変動相場制を採っている以上、このプリンシプルに基づいた政策運営が重要と思います。
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円安を望む業界の声に押されて通貨の強さは国の強さ、という意識が国民の間から消え、中央銀行が積極的に円の毀損に動いている我が国ですからね・・・ 日本の企業が外国に出て現地で生産する傍ら外国企業が日本に入って来ない我が国で円安が進んでも、国内の生産はさして活発にならず、輸入に頼る資源が円ベースで値上がりして賃金が増えない国民は貧しくなるばかり。悲観的になりたくはないですが、新型コロナ対策を経済活動の停止ばかりに頼り続ける我が国は、ピーク時の人口当たりの陽性者数と死者数が欧米諸国の数十分の一に止まった僥倖を活かせず、相対的に国力を落とした形です。国力を反映する通貨の価値が下がるのはやむを得ないところかと思います (*_*)
円が安ければ輸出が吹く時代ではとうになくなり、円建てでみた企業業績が膨らんでも所得分配が増えなければ、メリットなど感じ難い。
さらに、こうした円安論は、円の信認が揺らいでいないことを暗黙の前提としている。円の信認という観点は、もう少しきちんと意識されるべきだと考えます。
結局、ドル高局面の調整(ドル安)になっても円は上昇することなく、安値圏での推移が続いています。個人的に注目はコラム後半に出てくるスポット取引高の推移です。ここまで取引量が細っているのはやはり「円」や「日本経済」への関心が薄れているという背景があるように感じられます。