半導体のARMが「競合を顧客に変える」低コスト・高収益なビジネスを編み出せたワケ - 事例で学ぶ「ビジネスモデルと戦略」講座
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注目のコメント
近年話題のARMのビジネスモデルを端的に解説。
スマホ内蔵CPUシェア95%、営業利益率50%(ソフトバンク買収前)、30年近く競合の参入を許さず、と言った数字を成し遂げたビジネスモデルの特徴を8つに総括。
個人的には、(4)(6)に興味を惹かれ久々に面白い事例でした。
記事で注目した点
『【まとめ】ARMのビジネスモデル、八つの特徴
ここまで解説してきたARMのビジネスモデルの特徴をまとめてみましょう。以下のように八つに整理できます。一つ一つのピースがうまくかみ合って、独自のビジネスモデルが出来上がっているのです。
(1)半導体の常識を破る方法で、「低消費電力」を実現した技術
(2)セレンディピティ(幸運な偶然)を生かし、携帯電話市場を開拓したマーケティング
(3)垂直(顧客とその顧客)と水平(補完)を巻き込んだエコシステムの構築
(4)競合だった半導体メーカーを顧客に変えてしまう、手品のような戦略
(5)「ムーアの法則」を味方につける秀逸な値付けと収益モデル
(6)顧客(の顧客)は囲い込まれているのに囲われた感を持たない、巧みな関係構築
(7)競合が気付いたころには手遅れで参入できない鉄壁の防御
(8)低消費電力+ソフトウエア資産+高速化という武器の拡大 』