暗号資産に潜在リスク、今夏に参考資料公表へ=FRB議長
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いわゆる暗号資産は、一時は性格や機能の面で通貨との距離感をむしろ拡大していましたが、stable coinの復権と拡大によって、ここへ来て再び接近してきた印象があります。
その意味で、中央銀行がこの問題に再度目を向けることは自然ですし、記事が示唆するように、支払や決済の領域だけでなく、金融仲介の面からも検討が必要です。
ただし、米国にとってより重要なことは、国内よりもクロスボーダーないし国際金融の観点です。短期的には、米国の戦略産業である金融サービスの競争力に関わるほか、より長い目で見れば国際通貨としての米ドルの地位に関わるからです。
注目のコメント
暗号資産への投資は、もちろん各人の自由です。
とはいえ、暗号資産という実態のない資産の市場から生じた調整圧力が、株式や債券といった実態に基づく資産の市場の不安定化に繋がることは、中銀として勘弁して欲しい展開だと思います。パウエルさんのステートメント(非常に短くて簡潔な、わかりやすいものでした)を聴いた限りでは、今夏に公表予定のペーパーの主旨は、「中央銀行デジタル通貨の検討を進めるかどうかについて、幅広く意見を聴取する上での土台」ということかと思いいます。さらに、「『ステーブルコイン』の規制監督のあり方も検討していくと述べておられましたね。
その意味では、記事のタイトルは、間違いではないのかもしれませんが、違う趣旨で解釈されてしまうかもしれないなと感じました。