国内ワクチン、3製品に アストラ製は当面使用見送り 特例了承
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アストラ社ワクチンは打ったときのごくまれな血栓症リスクと、打たないときの感染・重症化リスクと比較して判断することになる。欧州では60歳以上で打ったときのベネフィットがリスクを上回ると評価。ドイツは60歳以上で接種を進めるがデンマークやノルウェーは接種を停止した。
日本はすでにファイザー社ワクチンだけで2億回、約1億人分、確保できている。
日本のワクチン外交として、アストラゼネカ社1.2億回分を活用できないか。ウイルスの変異を止めるには中低所得国も含め世界中で感染を止めないといけない。そのためにアストラ社ワクチンの製造拠点として期待されていたのがインド。しかしインドは感染爆発のためワクチンを国内に優先しており、途上国に供給できていない。中低所得国にオプションを与え希望になる。オリパラ開催のため世界に貢献するという姿勢を発信することにもなる。モデルナおよびアストラゼネカのワクチンが特例承認の方向となりました。
モデルナのワクチンがファイザーのワクチンと瓜二つなのとは異なり、アストラゼネカのワクチンの使用がすんなりと開始できないのには、以下のような理由が挙げられます。
1)稀な副反応ながら血栓症が若い人に報告されており、年齢制限を行っている国がある。このため、日本でも年齢制限を行う必要があるか議論が必要とされる。
2)南ア由来の変異ウイルスへの有効性が低い可能性が高い。南ア由来の変異ウイルスが主流になった場合には別のワクチンへの変更が必要になる可能性がある。
一方、モデルナのワクチンでは、同様の懸念がないため、こちらのワクチンは承認後即座に使用が開始となる公算が高いと思います。昨夕にシンガポールでモデルナのワクチンの1回目を受けた。シンガポールだけでもこれまでに1,000人以上の日本人が当ワクチンを受け、米国・英国含めたら何万人となり数百人の国内治験の意味は皆無。今後は在外邦人についての先行データ共有し、迅速に展開してもらいたい