【独占】最先端の科学で、僕らは「若返る」
コメント
選択しているユーザー
記事後半に出てくるNMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)は、2年ほど前はまだ高価な実験用試薬としてしか売ってなかったのに最近遂に日本でもNMN入りサプリを発見。これから他社も似た商品を出すと思うといよいよ不老長寿関連の話が盛り上がってきそうなワクワク感があります。
遺伝子を元に様々なたんぱく質が作られますが、無数にある遺伝子からたんぱく質発現をする/しないという切り替えが、日々の生活習慣や食事(もしかして考え方も?)など様々な要因によって決まり、その遺伝子のふるまい方は変化する。それらを研究するエピジェネティクスという学問は読んでいるだけで刺激的です。
今回のような研究が積み重なることで、どうすれば各遺伝子のオンオフが変わるのかがわかれば、それこそ究極のバイオハックとなりそうな「遺伝子ハック」ができるのではと期待しています。
注目のコメント
超多忙な中、1時間近くZoomでの取材に応じてくれました。アカデミアだけではなく、抗老化技術の社会実装を目指し数多くの企業に関わるシンクレア教授。なんとなくエネルギッシュに話す方を想像していましたが、意外なほどに物静かな口調で、言葉を選びながら丁寧にお話しされる方でした。
口調が熱を帯びたのは、昨年12月に論文発表されたマウスの目の「若返り」研究について聞いたときです。ラボの研究者との会話を再現してくれ、当時の興奮が伝わってくるようでした。
一方、「こんなサービスがあったらどうだろうか」と、ビジネス上のアイデアを熱心にこちらに問いかける場面も何度かあり、起業家としての顔を併せ持つ方だということも実感しました。
「老化は病気である」というシンクレア教授の主張は、日本では受け入れがたいと感じる人が多いかもしれません(私自身もどちらかといえばそうです)。ただ、「健康寿命を延ばす」ことに反対する人はいないでしょうし、高齢化が進む多くの国で、膨れ上がる医療費を抑えるための現実解となる可能性は大いにあります。
これからも、研究と実用化の両方の進展に注目していきたい分野です。インタビューの約束時間を20分こえて、やってこなかったので「ああ、来ないな.....」と思ったところ、シンクレア教授がzoomで飛び込んできてくれました。あのようなシチュエーションが、一番寿命が縮みます(冗談です)。
取材をして感じたのは、彼は老化の最先端を研究する一流のサイエンティストでありながら、それをビジネスにしたり、社会実装をするアイディアにも、極めて高い興味とセンスをもっている、起業家のようなタイプであるということ。
印象的だったのは「なあ、もし数千円で、自分の細胞レベルの年齢がはかれて、それをキープしたり、老化をとめるアドバイスをしてくれるサービスがあるとしたら、有料ユーザーになりたい?」といった質問をしてきたこと。
彼の書いたライフスパンは非常に面白い本で、彼にインタビューをできたことは、非常に幸運でした。私も日々、トレーニングや食事を本当に気を付けているが、最近のテーマが「ミトコンドリアを元気にする」です。
ゲノムや遺伝子の話だとシンクレアさんのような学者に委ねないとどうもならん話になるが、人間の細胞のエネルギーの源泉になっているミトコンドリアに活力を与える食事や運動に注力するだけで日々取り組む事ができる。ミトコンドリアの研究は数十年の蓄積もあるので、なかなか興味深いです。
若返りに興味がある人は少し調べてみると良いですよ。
みんなでバイオハッカーになろう。